2年前は9月の終わりごろの週にバール街と言って

 

秋田市内の知らないお店を回る企画があった。

 

商工会議所が主催で、市内の飲食店に一店舗当たり

 

800円で食品一品とドリンク一品を付けるサービスを

 

行う券を販売している。それが5枚つづりになって

 

仲間と配布された協賛店が載っている地図を見ながら

 

この店に行ってみようと歩き回るのだ。

 

前売り券は少し安くなっているが当日券はそのままの

 

値段となるので仲間で前売り券を買っていきたい店を

 

検索する。5軒回ってまだ足りないと感じたら皆で

 

出し合って5枚つづりの券をもう一つ買い、残りを現金で

 

支払って合計7軒は飲み歩いたものだ。

 

それが去年、今年と中止になり、このままでは忘年会も

 

またできないかもしれない。

 

そんなことを思い出しながら秘蔵のメーカーズマーク46を

 

グラスに注いだ。最後の一杯である。46はメーカーズマークの

 

46個目の樽だかを開けて、バニラ風味の香りを付けた

 

物だとか。普通のメーカーズマークが2本飲めるほどの金額だが

 

最近嵌っているサントリーの響と同価格帯。

 

響が手に入らないので、なかなかウィスキーが飲めないが、

 

上記の気分だったので飲むことにした。

 

つまみは、シンプルに酒田米菓のオランダせんべいのこわれ

 

せんべい。割れたものの寄せ集めだが、オランダせんべいは

 

白いせんべいに塩をかけた素朴な味。壊れせんべいでないものは

 

20枚くらい入って124円するものだが、壊れせんべいは

 

食べきれないほど入っていたので思わず買ってしまった(笑)

 

46をロックで飲み、オランダせんべいをかじると、塩とウィスキーの

 

ハーモニーが最高だった。下手をするとせんべいばかり食べそうに

 

なるので、柿の種に切り替えた。

 

これが良くなかった。柿の種の唐辛子が口の中を突き刺しまわす。

 

ウィスキーで滑らかにしようとすると、3倍の辛さでもう何も

 

出来なくなり思わずチョコレートを頬張った。やっと辛さが止まったが

 

いくらウィスキーが薄まろうと柿の種は食べられなかった。

 

ウィスキーと柿の種の相性は最悪だった。

 

今までなぜ気づかなかったのか。一緒に食べたことがなかったのか。

 

柿の種は別のお酒で頂くことにしよう。