1980年代に子供の頃に見た 復活の日 を

 

ネットフリックスで見た。何年か前にもWOWWOWで

 

録画して保存しているが、まさか今のコロナ禍に

 

酷似している内容とは。

 

東ドイツで改造された生物兵器が盗まれ、盗んだ一味が

 

事故で死去。その後、ワクチンが存在しないウィルスが

 

爆発的に繁殖。南極を除く全世界に広まり、

 

致死率50%を超えほぼ数年で人類及び、脊椎動物が

 

全滅する。0度以下の寒い地域では毒性を出さない

 

ウィルスだが、今の南極なら温暖化でアウトだろう。

 

この期に及んで世界に脅威を感じたアメリカの将軍が

 

核システムのスイッチをオンにした。そのスイッチは

 

地震でも攻撃されたと勘違いして全世界に核を飛ばすと

 

いう気違いな仕様で、旧ソ連の核システムは、一発でも

 

ソ連に核が当たれば、これまた全世界に報復するシステム。

 

僅か数百人になった人類に南極まで標的にするソ連の

 

核を止めるべく、人類の代表がアメリカの核システムを

 

止めに行くが、予想以上の速さで地震が発生してあえなく全滅。

 

短い期間に人類は2度死ぬことになった。

 

この映画を見て全世界にウィルスが蔓延した事実とワクチンが

 

ないことはかなりリアルに酷似。致死率はさほど高くないが、

 

劇中ではスペイン風邪の類似でイタリア風となっている。

 

コロナは最初中国の武漢風と言われていたが、名前に問題が

 

生じてコロナになった。コロナの派生がその特徴などから

 

インド株などとも分類されていたが、これもデルタに代わる。

 

今現在、ワクチンが数種類あるがこれもまだ実験段階だと

 

言われている。待ち望むのはワクチンではなく治療薬。

 

劇中ではあれほどワクチン作成が不可能と言われていたが

 

博士が放射能を浴びせてワクチンを開発。それを上陸寸前に

 

核を止めに行った二人が接種。万が一、同乗した潜水艦の

 

船員にウィルスが感染することを恐れてだ。

 

結局、地震で全てが無になり、南極近辺の恐らく南アメリカ

 

最南端で生き残った人類が僅かなワクチンで生き残っていた。

 

ワクチンが効いた者、効かない者がいて人類は数十人にまで

 

減っていた。元々女性が8人だけ生き残っていたので優先的に

 

生き残らせたのだろう。何人か子供も産んでいたが子供にも

 

死者は出たようだ。食料が尽きかけもっと北に移動しないと

 

いけない状況だがワクチンが効いているのかわからないので

 

動けず、また生きる気力も失っている。そこにウィルスの

 

真っただ中を数年生き続けた主役が帰ってくる。

 

驚いていた生き残った人々に迎えられエンディング。

 

ワクチンが効いていたことと、少数の男女でも復活できる

 

可能性があるという演出だった。

 

子供の頃から何度も見たが、見る度に意味が違って感じた。

 

最初は、人類が全滅したのはウィルスのせいで、核爆弾は

 

ウィルスを消滅させるために打ったと思っていた。

 

その次の感想は、潜水艦で深海まで逃げて核爆弾を

 

やり過ごしたはずの人達が後から帰ってきて人数がもっと

 

増えるんじゃないかという期待だった。

 

そして今回見て本当の意味を知った気がする。

 

女性8人で人類を繫栄させるには、女性に全部の男性の

 

相手をしてもらうというとんでもない状態だったこと。

 

主役の草刈正雄さんが恋人を置き去りにして死なせ、

 

ヒロインと恋仲に落ちた理由が、最初の危機を救った事での

 

好意が生まれた瞬間も子供の頃はわからなかった。

 

子供の頃はただただ骸骨が怖かった(笑)

 

こうやって何度も見る映画は時代によって感想が変わって

 

いくんだねえ。

 

それにしても80年代にもうこんなウィルスの恐怖を考えた

 

映画って頭のいい人がいるんだね。

 

普通人は悪いことが身に起きないようになるべく良いことを

 

して自分がこんな怖い世界に行きたくないと考えるはず。

 

それが日本の文化で、海外ではあり得ないことも日本では

 

当たり前に存在する安全もこうした考え方の賜物だ。

 

自分の為であるが他人の為でもあるルールを守ることで

 

安全と安心を手にできる。

 

他人のことも考えられない世界では、自分を恐怖に陥れる

 

ことになるので一生懸命努力する。

 

情けは他人の為ならず