人生で多分初めての出来事。

 

スマホをどこかで落としてしまった。

 

携帯を持ち始めて数十年のうち、全く予期していない事だ。

 

スマホを落とすなんてすぐわかると思っていたのだが、

 

ボトっと落ちた音も聞こえず、体に触れた覚えもない。

 

大パニックに陥った。行動パターンは2件の銀号に

 

振込、入金といった行動のみで、それ以外にポーチの

 

チャックを開け閉めしたことはない。にも拘わらず、

 

各銀行の店員さんに尋ねたが届いていないとのこと。

 

最後は交番に行くことだけだが、交番に届くにしても

 

時間がかかるので夕方になってからにするつもり。

 

その間に楽天へ連絡して一旦止めてもらった。

 

暗証番号と指紋認証でスマホは管理されているが

 

万が一突破されて各ポイントを使用されたらとか

 

画像などにアクセスされたらと思うと怖い。

 

何より本体が故障なく戻ってきてほしい。

 

ああ、神様、仏様、エモパー様、笑いごとで済みますように。

 

特にエモパーさん、勝手に何か話さないでくれよ。

 

と探しているうちに最後に嫁さんが交番行くより家の中もう一度

 

探してみようと言ってくれたので探してみた。

 

トイレ、寝室、風呂場、色々見たがやはりない。

 

諦めかけてたその瞬間、

 

嫁さんが

 

ここにあったよーーーーーー

 

と声がかかる。

 

洗濯物の干す場所にある一角の使われなくなった水槽の淵に

 

ぽつんと乗っかっていた。

 

いやああ、よかった。本当によかった。家の外で落とした

 

わけではなかった。

 

とすると、あのお昼頃の記憶には偽りがあるのか?

 

 

回想中

 

 

お昼に嫁さんと銀行に出かける準備をする。

 

国民健康保険料と国民年金のお金を封筒に入れ

 

財布の入ったポーチに入れる。

 

アハモのスマホを入れる。

 

無くしたと思ったスマホを入れ、財布を隔てて画面が

 

割れないようにする。

 

家出る。

 

銀行1に行く。

 

引き落としの口座にお金を入れる。

 

銀行2に行く。

 

保険料を支払う。支払い確認書をポーチに入れる。

 

ポーチの中が混在し始める。

 

スーパーに買い物に行く。ポーチは開けず、買い物終了。

 

帰宅後、ポーチの中身出してスマホが一つないことに気づき

 

落としたと思う。

 

 

 

が、流れだが、実際には画面が割れないように財布を隔てて

 

スマホを入れる、がないことになる。ここが記憶の勝手に修正が

 

入っていたことになる。

 

 

 

実際は、朝起きてTシャツがぐっしょり。洗濯が終わっているので

 

洗濯物を干す。手に持っていた無くしたと思われるスマホを

 

邪魔なので水槽の淵に置く。洗濯物を全部干し終わる。

 

そのまま洗面所へ行きコンタクト等を入れ、食事場へ行く。

 

この時点でスマホの存在をすっかり忘れている。

 

 

が本当の出来事だった。

 

記憶の書き換えが自分で行っていながら気づかずにいて怖い。