今の人は音楽をスマホか携帯型の音楽プレーヤーでしか

 

聞く機会がない方が多いかもしれない。

 

おいらが子供の頃はいわゆるステレオセットが

 

大人になったら必ず手に入れるものの電化製品だった。

 

高校に入るまではラジカセすらやっと買ってもらえる家で、

 

その頃はCDラジカセが出始めていた。

 

カセットテープも倍速でダビングできる時代に買ってもらえたのは

 

シングルのラジカセだった。まあそれでも買ってもらえないよりは

 

ましだが、家電へのあこがれはこの頃に火をつけた。

 

高校に入ったときかその直前かは忘れたが、小遣いを

 

貯めてやっと買ったのがテクニクスのミニコンポ。

 

スタンダードなステレオセットよりコンパクトに設計された

 

オーディオでレコードプレーヤー、CDプレーヤー、ダブルカセット、

 

ラジオチューナー、イコライザーのセットだ。

 

スピーカーは2+サラウンド2の4つ。18万位だったかな。

 

当時はカセットにCDからダビング、レコードからダビングが

 

当たり前で、カセットデッキの機能が最も重視されていた。

 

よくわからないが、ダビング時にドルビーBとかCとかあった。

 

Cはこの後社会人になってから買うミニコンポについているが、

 

ドルビーBでダビングするのがいい音とされていた。

 

当然ダビングしてもラジカセで対応していないと分からない

 

音だが、ドルビーCだけは対応していないものだと音が明らかに

 

変に聞こえた。

 

その頃は大音量でステレオを聞いてもまだいい時代だったが、

 

大人になって都会に住むようになったらちょっとした音でも

 

苦情となる。だから今のようにイヤホン、ヘッドホンで聞くほうが

 

自分にも周りにも優しい。

 

でもたまにドラムの重低音がズシンとくる音を楽しみたい時がある。

 

簡単に音がいいかどうかはワット数で表記される。ラジカセクラスは

 

3×3ワットとか良くても5×5ワット。少しいい音になると

 

20ワット×20ワット等のスピーカーがある。おいらの時代のステレオは

 

120ワット×120ワットとサラウンドで10ワット×10ワットくらいだったので

 

如何にいい音だったか筋の面でわかると思う。勿論、音の良し悪しは

 

それだけではないがそれくらいのものを使うと違うという感じ。

 

最近また昔のようなステレオが欲しくなってきたが、当時のような

 

規格のステレオはもう存在しないし、音を求めるなら本格的な

 

アンプを通した単体で数万円もする本物になってしまう。

 

そこで、家電屋さんを見に行ったら2万円弱で20×20ワットの

 

CDステレオシステムがあった。ちょっと気になったのだが、

 

家に現在使用中のTVの音を簡単にいい音で接続できるという

 

スピーカーシステムが40Wの出力を持っている。これをパソコンに

 

つなげるとブルーレイオーディオの出来上がり。

 

ただし、ラジオチューナーだけが足りない。

 

などと色々考えてしまう。最近のおいらのコンセプトは、

 

家に居ながらも持ち運びが簡単なシステム構築で、

 

かつてのステレオセットのように設置したらそこから

 

動かすのが容易でないものを購入せず、どこでもいつでも

 

快適な環境を構築する方向に見直しているので、

 

文鎮家電は要らないという結論に達してしまう。

 

TVもステレオも気分次第で置き場所を簡単に変えるし

 

でも性能に妥協しない。これをかなえる家電がスマホであり

 

パソコンである。スピーカーシステムもこれに倣って

 

移動が楽でしかも音もいいというのがベスト。

 

自分の居る場所がいつも快適であるように日々考えている。

 

だが実際は、身の回りには余計なものが散乱して

 

使いたい時に使える状態にないことが悲しい(笑)