親父殿は御年83。

 

そんな年代なのに180センチあるという化け物(笑)

 

当時はそんなに大きい人はあまりいなかったはず。

 

なので、ぱっと見は元気なおじいさん。

 

耳が聞こえなくて、会話が成立しないが筆記で対応。

 

意思疎通は半分位かな。

 

親父殿の趣味は絵画等集めと旅行。さすがにその年で

 

あの世に持っていけないので物は買うなと伝えている(笑)

 

部屋だけでなく廊下に積みあがったゴミ(わけのわからない

 

収集物)は、一体誰が最後を見届けるのだろう。

 

旅行が趣味というのは昔からあったのだが、決定的となったのが

 

家族内で四六時中一緒の仕事で、すぐに煮詰まる性格の為

 

いつも家を出て一人で暮らすだのなんだのと大騒ぎとなり、

 

一人暮らしをするくらいなら旅行でもして気分転換を勧めたら

 

案外ツボにはまったらしい。

 

そう、旅行は帰る場所があるから楽しいのであって、一人で

 

孤独に生活して旅行しても楽しくはないのだ。

 

そんな親父殿の必須アイテムがビデオカメラとスマホだった。

 

スマホはおいらを送り迎えさせる必需品で後は辞書替わり。

 

ビデオは、旅行先の景色を人物を一切入れないで、ひたすら

 

撮る取り方。

 

それをTVに繋げて永遠と見せられても見る方は飽きてしまう。

 

そんな感じで、ビデオを撮ってきても見なくなった。

 

先日も白内障の手術を終えてすぐに旅行の計画を立て

 

3泊4日も旅に出た。ところがいつもと違うのは、雨にビデオが

 

濡れてしまいビデオが壊れてしまった事。仕方なく、ビデオを

 

諦め、スマホで簡単な動画と写真を撮ってきた。

 

これはなかなかきれいに映っているし、時間も縛られないので

 

かなり見やすくなった。

 

親父殿もビデオを修理するのを止めて、スマホ一つに専念しようかと

 

思っているらしい。

 

ビデオだと嫌だが、スマホなら確かに見たい気はする。

 

スマホの進化で写真がきれいになり、動画編集も簡単になったようで

 

いよいよますます需要が高まるのかもしれないが、何より

 

一昔前のビデオで撮ったテープが規格が変わって再生すら

 

できなくなってしまった事から100年先まで残せる媒体って

 

何だろうと考える。

 

やはり、データ化しても一度は紙に印字すると確実に

 

残せる気もする。2011年の震災動画もYOUTUBEで

 

上がるようになり映像技術も上がっているが、

 

いつかは映画の1シーンのように遠い過去の物として

 

忘れ去られるのかな。