隊長は、首都に取り残された隊員を救出すべく

 

列車にて出発することになった。

 

隊員は、空模様が荒れて航空機による撤退が

 

不可能となった。今夜は、近くの宿舎で休むとの事。

 

問題なのが、交通のための路銀が不足し始めて

 

秋の田へ帰還するのが困難になった事。

 

路銀の不足は、地上での輸送鉄道に乗れぬ程。

 

そこで隊長自らが、輸送鉄道の切符を持って

 

首都にて手渡し、隊員らと帰路の旅に出るという

 

何とも壮大なスケールの大冒険となるだろう。

 

秋の田には冬将軍が大軍勢を配して、多くの旅人を

 

苦しめているようだ。明日の航空機の輸送時間は

 

夕方となっているが、もしまた飛ばぬ事になれば

 

隊員たちの消耗は著しいものとなるだろうとの

 

大蔵大臣の判断によるもの。

 

では、皆さん、隊長が無事に隊員を連れ帰るよう

 

見守ってほしい所である。

 

以上