6年前の明日、おいらが経験した地震で

 

最大級の驚きを刻んだ。

 

地震は、揺れの大きさで、頭から落ちてくる

 

物に気を付けるというのが一般的な常識。

 

まさか、何万人もの人を犠牲にする津波が

 

起きるとは想像もできなかった。

 

津波が来ても町の建物を経由して道伝いに

 

水が増してくるくらいにしか思わなかったので、

 

あの映像は、映画のワンシーンかと思うほど

 

現実だと理解できなかった。

 

 

 

震災の時、我が家には充電が残りどのくらいか

 

よくわからないけど、通話はできると思っていた

 

ガラケーが家族の人数分あった。こちら秋田は

 

震災の直撃ではなく、いわゆる余波で、かなりの

 

ダメージを食らった県だが、それでも丸1日半は

 

電気が使えない状態が続いた。

 

そんな状態なので、秋田が震源だと思っていたほど

 

交通も町中も大混乱していた。ラジオは聞けたが

 

当然、地元の安否の情報がメインなので、その他の

 

地域がどうなったかしばらくわからなかった。

 

ワンセグをつけると、どこかのコンビナートのタンクが

 

水に流されながら燃えていた。重要な情報をすべて

 

把握するにはバッテリーが足りなかった。色々な人の

 

話を聞くと、なんかすごく大変なことになっている

 

気配はあるが、こちらはお客さんの食事と、暖房の

 

確保で必死だった。お客さんが実家に連絡を

 

取りたいらしいが、バッテリーが皆切れた状態。

 

手回しの充電器で充電するが、なかなか電気が

 

溜まらず、やっと見つけた単3電池の充電器を貸す。

 

こちらは、充電できず、親父殿の携帯が少し

 

バッテリーが残っていて、少しだけワンセグを見る。

 

小さい画面いっぱいに津波警報の表示。よく見え

 

ないが、ほぼ全国に何かのサインが表示されて

 

いたと思う。一瞬、この世の終わりかと恐怖した。

 

頻繁に余震が起きて、夜はLEDランプのある部屋

 

以外は、見えないし、ストーブもその部屋だけだし。

 

いつでも何かあってもいいように服を着てコート

 

なんかも着たままで、目を閉じる。寝るというより

 

疲れて気が遠くなる感じなので、体が休まらない。

 

一晩そんな感じで交代で家の中を見回った。

 

朝が来たときは、水道とガスは大丈夫だったので

 

食事を作ってもらい活動。とは言っても

 

何処もかしこも大混乱で、まともな仕事をできた

 

ところなんてあったか知らないが。

 

それから数日、物がなくなって、買い占めが始まる。

 

ガソリンも入れられない。我が家には2台車が

 

あったが、半分以下のタンク。このままいつまで続くか

 

心配だった。

 

こんな混乱が1か月くらい続いて、少し落ち着いた頃に

 

ネットなどで充電型の電池セットを買おうと思ったが、

 

全て被災地にただで送って、在庫はないとのこと。

 

被災地優先は当たり前だが、さてどうやって我が家の

 

防災グッズをそろえようか思案した。

 

結局半年掛かりでバッテリー関連を補充し、LEDランプを

 

追加した。お客さんからのリクエストに応えるためでもあるし、

 

仕事に出かける前の状態は、なるべく普段通りに整えたいと

 

思って、災害時に備えた。

 

この後、何回か実際に停電などの非常事態が起きたが、

 

この時の品々が、非常事態時ながら快適になるように

 

使われた。

 

あの頃使っていたガラケーのバッテリーは1000mAh前後。

 

現在のスマホの平均は3000mAh前後。あの頃よりアップは

 

しているが、エコモードなどでかなり進化した。

 

何より、初期のスマホのバッテリー消費が激しくて、モバイル

 

バッテリーの普及が大きくなった。最近また、端末が進化した

 

おかげで、モバイルバッテリーの影が薄くなってきたように

 

感じる。

 

我が家には、16000mAhのモバイルバッテリーが2台あり、

 

緊急時には、お客さんに少しずつ分けてあげられる。

 

まあ、非常事態が起きないことを祈るが、こればかりは

 

あってもおかしくないというのが我が国の常識なので、

 

最低限の災害で済むことを祈るばかり。

 

明日は、いよいよ、東日本大震災だ。