軽自動車が高級化して、普通車より割高になった。

背の高い箱型の軽自動車は、総体積で普通車より

大きくなる場合があるのでは無いだろうか。

それに伴い、車両価格も上がり、自動車税も

1万円を超える事態に。

重い車体を俊敏に動かす為に、エンジンに負荷をかけて

燃費の悪化をたどった時代もあり、軽自動車の存在は

本当に必要かと政治家の増税の標的にもなった。


そして、エコカーの本命プリウスの好調で、各社に

本気が火花を散らす。

まずは、トヨタと密接な関係を持たない頃のダイハツで

ミライースが、ガソリン車でリッター30キロを超える。

ライバルのスズキは、エネチャージでガソリン車の

燃費を上げていく。

ホンダは、新型のハイブリッドを乗せて、一瞬トヨタを

追い抜く。

ガソリンという発想を飛び越えて、日産がリーフで

電気自動車を発売。しかし、充電装置が整わず、エンジンに

スーパーチャージャーをつけて、ノートを売り出す。

リッター当たり、最高で25.2キロだが、ハイブリッドより

低価格で手に入る。

各社技術力を集めて、リッター30キロ越えは普通になった。

究極のエコカー、ミライは水素ガスで4.3KGが満タン。

600キロを超える走りをするらしい。水素1KG1000円で

売り出すそうで、満タン4300円。

ミライは、色々補助金が出ると、420万で買えるらしい。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1501/07/news017.html

その金額でも買いたいが、まあ現実に維持をするなら

別の考え方もある。



おいらが、興味を持ったのは、アルトターボ RS。

軽自動車だが、昔から軽自動車を引っ張ってきたスズキの

本気が見えた気がした。

スズキでも人気車種が色々あるが、走ることの楽しさを

追求する車は、なかなか無い。あってもこだわりすぎて

売れずに生産終了とか、特殊車両で車検が1年毎とか言うのが

あった。

かつて軽自動車の走り屋さん御用達のアルトワークス。

初期モデルは、リミッターが無い状態で、140キロのメーターを

過ぎても加速し続けたとか。おいらの友達も130Zで、直線を

追い越されてびっくりしたとか言ってた(笑)

そのアルトワークスを思い出させるRSは、とても気になっていた。


車の売れ筋モデルには、必ず上位のRSまたは、SRが出てくる。

この上は、各メーカーによって呼び名は変わるが、ホンダで言えば

SIRがSRとかRSに相当するグレード、その上が

TYPE-Rだった。最上グレードに固執すると、スタンダードが

おろそかになって、売れなくなり消滅。

アルトもまた、RSの上、ワークスになって次の世代で終了する。

アルトという名を受け継いだ、かわいいモデルがたくさん出ていた。

そんな中突然、アルトの目つきが悪くなった(笑)

妙にカクカクしている。一昔前の軽自動車のにおいがする。

懐かしいけど新しい。不思議な車だなと思っていた。

これにターボでも出れば欲しいなあと思っていたら出た。



しかし、背の高い軽自動車が出ている中でいまさらなぜ、

この形なのか不思議でもあった。ラパンやハスラーは、女の子

向けの丸い感じ。対してアルトは、目つきの悪い中年親父を

真似した中学生っぽく見えた。

一度試乗しに行って、家からかかってきた電話のタイミングで

中途半端に帰ってきたことがある。今回こそ乗りたいと、

店員さんが近寄ってきたところで、パンフレットを頼む。

担当者が代わって詳しく聞いてくるので、答えていると

乗っても良いということで乗ってみました(^^♪


まず、エンジンスタートは今では普通になった、ボタンひとつ。

AT車しかないが、このATが優れもの。ふつうのPRNDの

順番に配置されており、Dの横にプラスとマイナスがある。

運転中に自由にシフトUPとDOWNを操作できる。

さらにハンドルの横にパドルシフトが付いていて、こちらで

シフトを変えることもできるというのだ。

これだけでも驚くのだが、実はエンジンの動きにかなり味がある。

CVTという可変装置でありながら、さながらマニュアル車の

ようなシフトの変化がある。アクセルワークで、踏み込み方を

変えると、3000回転前にシフトが上がっていく。その時に

マニュアルのように変速する抵抗がある。踏み方ひとつで

エンジンの動きは優しかったり、思い切り踏むと一気に60キロ

まで加速する(借り物なので、捕まるような真似は出来ない)。

シフト変化は、マニュアルの変速のようにカチカチと音がして

面白い。ブレーキを踏んで速度が下がる時も合わせてシフトが

変わるカチカチという音がする。


時間帯が渋滞だったので、パドルシフトやATのプラス

マイナスでのシフト変更は試せなかったが、アクセルひとつで

思いのまま動く感じはすごい。AT車は、アクセルを踏んでも

すぐに反応せず、コンマ何秒だが加速が遅い。CPUで制御

されているせいか、ノートのスーパーチャージャーもトロトロ

加速する。おいらが、マニュアル車好きなのは、踏んだ分が

ダイレクトに返ってくる反応が好きだからかもしれない。


走り屋になるつもりはないが、アルトターボ RSは走るのに

興奮する要素を持っていると思う。そしてなんと言っても

価格が良い。RSの2駆動で129万円だ。買い揃える

最低限のアイテムは冬タイヤとオーディオ。後は最初から

付いているのがすごい。今の車のローンが終わったら

嫁さんに渡して、おいらはアルトターボ RSを買おう。