携帯各社の料金表は、どこが基準となって今の形に

なったか知らないが、3社とも同じように表記されて

いた。ところが、ソフトバンクが最初に毎月発行して

いたパンフレットの発行をやめて、2から3ヶ月に1回

発行するようになった。ソフトバンクはホワイトプラン

という、ソフトバンク同士なら21時まで無料で通話

できるという、今ではどの会社でもやっているサービスを

打ち出した。他社にかけるときだけ有料で、家族や友達が

ソフトバンクの人なら通話代がかからないという便利さ。

しかし、その頃はドコモのユーザーが多かったので、

オイラには無料通話できる相手がほとんどおらず、

家族専用になっていた。それからちょとして、ドコモも

AUも自分のところの相手なら無料で、しかも相手が誰でも

かけることができる無料通話代を付けたプランを出した。

一番安いプランで980円の基本料金に1050円分の

通話代がついたという金額が逆転しているプランだ。

AUはこれに無期限で限度額を決めて繰り越せるプランをつけ、

通話に関してはAUが魅力的なものとした。これがオイラの

今の携帯だ。

980円で最大5250円分の通話代が無期限で繰り越せ、

毎月無料通話代が1050円ついてくるので、たまに長話して

電話代が多くかかっても使わない月の通話代が溜まってお得。

転送電話で、固定電話から携帯に転送すると、その料金は

かけた相手と転送先の相手の2箇所から徴収されるが、

その転送された場合の料金もこの無料通話代で補える。

通話の品質と料金から見るとAU携帯はベストだといえる。


だが、最近のAUは、スマホへの移行を強めてこの料金プランを

なかったものにしようとしている。というのは、最初に書いた

パンフレットの件で、AUも毎月の発行をやめて、不定期で出す

ようになった。今年に入ってからだ。本来、1月なら1月の

カタログと見ればわかるが、AUはこれから6月に向けてやっと

VOL.4を発行した。その中身も今までの無料通話付きの

プランが記載されていない。あるのはスマホ用の通話プランと

パケット定額の表記のみ。一見して、携帯用のプランが消えた

ように見えるが、よく見ると詳しいプランはAUホームページでと

小さく書いている。AUのホームページを探すとやっと今までの

料金プランを発見。スマホの数が多いとは言え、携帯のプランを

ネットのみの表記とは不親切。というか、やはりゆくゆくは

なくしたいと思っているのだろう。オイラみたいに料金を安く

抑えようとする人が、調べるのがやっとの形にして、面倒と思わせ

スマホの契約を優先させたいのだろう。

家族全員に携帯を持たせるために一人1049円で持てたちょっと

前と比べて、単価増額を優先させるためにスマホを必要ない

人にまで押し付けようとするひどい売り方に変わりつつある。

まあ、AUだけじゃないだろうが、ドコモの料金表にはまだ、携帯の

プランが大きく表記されている。

ドコモも良くないところはある。携帯をお買い得にさせるために

DCMXというクレジットカードを作らせながら最近ではクレジット

カード払いの顧客には強制的に紙の請求書を廃止してしまった。

ネットで確認して下さいというものだった。廃止される前の

請求書に同封されていた紙一枚で、同意も確認しないで2ヶ月後に

止めようとしたので、すぐにカードを解約した。ドコモの携帯契約を

解除するとDCMXカードは年会費が発生してしまうからだ。

結局カード払いを本来の通帳引き落としにして、毎月請求書を送って

もらっている。子供の携帯も管理しているのに携帯毎からでないと

金額が確認できないのは、子供の携帯金額がわからなくなる。

そういった事情も考慮しないで、紙の請求書を発行するコスト削減の

為だけに強行したドコモの対応は今も不審だが。

このようにただ携帯を持っているだけでは、ユーザーをないがしろに

しかねないサービスの変更が行われているかもしれない。

毎月発行されるパンフレットは、新機種の発表を見る機会だが、

同時に料金体制の変更や新サービスの確認、旧サービスの廃止など

結構重要なことが書かれている。

ネットのホームページですぐに見れるが、紙で書いたものでないと

頭の中に残らないかもしれない。忘れてもそのパンフがあれば、

かつてこういうサービスがあったと、店員に聞くことができる。

問題が発生した場合は、ネットに書いていたものが消されているかも

しれないが、紙のパンフレットは消せない。

だから、紙のパンフレットは重要だと思う。ネット時代でも

紙の請求書とかパンフレットはなくしてはいけないといつも感じて

いるのであった。