あの震災から2年経った。

まだ2年なのか、もう2年なのか。

2年前の今日を境に世界観が変わった。

何をするにもまず もしも が先に立つ。

地震はあの日からずっと続いている。

大きいのや小さいのを含めると数え切れない。

携帯地震速報に対応するのが当然となった。

アプリケーションには、防災の情報が増えた。

ホームセンターには、防災グッズのコーナーができた。

ありとあらゆる面で防災を考えた物が揃った。

できれば今後も備えるだけで使いたくないが、

メディアは、不安要素を徹底的に煽る。

次はどこで地震が来るとか。

防災意識が高まるのはいいが、無理に煽って人々の心を

恐怖で支配していいのか。

あの世紀末の世界滅亡説や2012年12月の滅亡説。

2000年のコンピューター問題など、実際には

回避したのか、なかったのかは知らないが、常に心の奥底に

危険を煽るフシがある。

安全神話か、恐怖の大王か、人間は極端な発想しかしない。

どちらも起こり得るが、騒がないで静かに回避するのが

いいのに騒ぐことで考えが一方向に偏る。

本当に大変なのは実際に災害にあった方しかわからない。

どんなに周りで悲惨な様を見ても本人の痛みは表面しか

わからない。

だから、静かに支援していこう。支援する側がヒーローに

ならないように。