ここの所よく登場するこの光景。過去2回は下の電子ピアノFP-8の修理記事だったが、今回はその上に載っているPROPHET-5の修理だ。いかに我が家にはろくでもない機材しかないかがうかがい知れる(笑)。左右に見えるYAMAHAの大きなスピーカーも数年前にツィーターが飛んだまま放置している。
まず布団の上にこのように置き、底面の大量の木ネジ(!しかもマイナス!!)と背面のネジを外して…
このように開く。10年振り位の開腹だった為、大量の埃が寝具に落ちたのが計算外だった(笑)。
電源コード部のがっちがちに嵌ったグロメット(?)を力ずくで抜く。今にも切れそうなコードが痛々しい。本日はこの電源コードの交換を行う。
交換用の電源ケーブルの在庫は多くが7mm強の直径だったので、6mm径のものを探すのに苦労した。それをコネクター部を切り落とし、外皮を剥き…
白、黒、緑の3本の線を繋ぎ変える。トランスを外さなくてならないかと心配したが、幸いにもこのままで加工する事が出来た。グロメットはとても入りそうになかったので、かなり削った。なので無理に引っ張らないように!(笑)
せっかく開腹したので、内部の様子をじっくり観察。ココは当機の心臓部である音源ユニット。最上D段の半分しか写っていなくてベトベトで固められているのがSSM2030というVCOチップだ。これが5音分ずらりと並んでいる。2段目は標準CMOSの4個いりアナログスイッチ14016。3段目(と5段目)のSSM2020はVCA(2個入り)。この2つのICは至る所で使用されている。4列目のSSM2040はVCF。それと汎用オペアンプTL82が並んでいる。
音源ボードにマジックで記されたシリアルナンバー?。MODEL1000というのはPROPHET-5の正式名称だ。車やバイクをNC30とかSG9といった形式名で呼ぶヒトは少なくないが、PROPHET-5をMODEL1000と呼んだりポリムーグを203Aと呼ぶヒトは流石にいないと思われる…か?
コンピューター基板には別の数字が。そして筐体に記されたシリアルナンバーは、似てはいるが、やはり異なる値。まだまだ手作りされていた頃のゴタゴタ故なのか。それともニコイチサンコイチされているのか…。YMOマニアが泣いて喜ぶPROPHET-5REV2の高年式機であるこの個体、あちこに残るシール跡から、第2次ワールドツアーで細野氏が使用していたものなのではないのかと密かに睨んでいる。
組み立てて火入れ。無事に動作した。まあ電源ケーブルを変えただけなのだから動いて当然なのだが(笑)。今後予定している全バラし修理では、その修理内容もさる事ながらそれ以前に、ただバラして組んだだけでも動かなくなりそうで怖い。何しろ40年近く前の、楽器というよりはZ80搭載のマイクロコンピューターのような代物なので、シロウト修理の際は絶命も視野に入れ覚悟しなければならない。
完成!(写真は使いまわし、笑)。せっかくなのでちょっと弾いた後…
本日の演目と、その出演者達。この通りの出演順。Lizards get tailは本日唯一のバンド形式で、パワフルな演奏。聴いているとまったく判らないのだが、見ると驚く。カエルバナシは曲の事を「物語」と呼ぶ。結構重たい話を、ギターの演奏に合わせて淡々と、しかしソウルフルに歌う女性ボーカルのヒトにちょっと心魅かれる。MCはギターの男性が行い、このまままったく喋らないのかと思ったら後半は普通に明るく(?)喋っていた。ユッコ&ぱんそには、女性ピアノデュオ?とでも言うのか、ピタリと息の合った連弾が見せ所だ。しかも高音側と低音側をそれぞれが弾くというだけではなく、時には手をクロスさせ、まるでフォルクスワーゲンのマークを逆さにしたような姿となる。こうする事によってどのような事が出来るようになるのかはもはやまったく判らないが、ビジュアル的には最強だ。百色シネマもまた女性ボーカルとギターという取り合わせだが、伴奏者のMCが面白いというのも共通している。そして女性ボーカルがパワフルというのも共通しているのだが、声質は大きく異なる。何だか今日の対バン相手はどの方々も凄い。
そしてトリで、本日の主催であるナミ謎。そう言えばココも、パワフルで独特な女性ボーカルとMCが面白い伴奏者の組み合わせな(時もある)人達だった!(笑)本日はそこにバイオリンが加わる。フライヤーには「謎の運び屋」さんの姿も記されているが、「本日は居ないのに書いちゃった!」といったやりとりを事前にTwitterで既に見て知っていた。
本日の曲目は以下の通り(MCの位置は怪しい)
・少女Q事件簿
・赤い情熱
MC
・北風のポルカ~赫のトモシビ~
・夜のくちづけ
・胸騒ぎのタンゴ
MC
・星屑とうさぎ
EC
・お役所仕事
少女Q事件簿は以前聴いているようだが、その時はバンド編成で(といっても勿論全く覚えていないが…)CD収録もバンドで、しかもピアノはホンキートンクなので、あまりにも異なる演奏形態だ。「あの子を殺したな!許せない!」という穏やかでない歌詞につい不安になるが、実際に起こった事件を擬人化している事や、「少女Q」という謎の用語の真相を知ると本当に驚愕する。赤い情熱も(全く覚えていない1年前を除くと)実はまだ2度目。もっともっと沢山聴いているような気がするが、それはCDを熟聴していたという事だろうか。現にピアノとバイオリンだけの演奏がまったく思い出せないので、やはりそういう事なのだろう。
最初はしっとりとした空気だったMCも、謎の地方公務員さんがひとたび口を開くや、いつものような夫婦漫才でも見ているような大爆笑ムードになってしまう。曲にピアノに歌声に歌っているヒトの容姿と、何もかもが大変魅力的なナミナゾだが、実は笑いという第5の魅力要素があるのではないかと最近思うようになって来た。
北風のポルカは初聴き。夏場はやらないらしい(笑)。そして「サビでタオル回して~」との前説があったものの全然そんな雰囲気ではないが、しかしそれは最初だけだった。かつて禁猟区の事を「疾走感漂う」と形容した事があったが、今思うと適切ではなかった。「透明感あふれる新緑の中を狐が小走りしているような…」と変えようかと思う(それも適切かどうかは疑問だが…笑)。そしてこの疾走感漂うというのをこの曲に割り当てようと思う。しかもかなりの全力疾走だ。この超格好イイピアノもいつか挑戦してみたい曲だ。夜のくちづけのバイオリン入りは初だったのだが、よく覚えていない為、次回の課題に。
胸騒ぎ(?)のピアノソロでは何やらとちったようだったが、「バンド編成ならバレない」と、前に出たグループが言っていた事を早速引用してみたり、自分の書いた曲なので「今日はこんなアレンジですと言える」と言ったり、本当に面白い。更にはラストの定番曲である星屑とうさぎの出だしで「あ、間違っちゃった。もう1回やっていい?」とイイ所で止め(何を間違えたのかまったく判らなかった)、次は1音目から明らかに間違えてみたりと、もう本当に音楽漫談でも見ているかのようだった。
アンコールはやはり特に用意していなかったようなのだが、今回は禁猟区とお役所仕事とで決を取る事になり、それに先立ちイントロ部分がさらりと披露される。疾走感…ではなく透明感にあふれた禁猟区の出だしの後のお役所仕事のあのあまりの落差のあるコミカルなイントロに、つい客席から笑い声がこぼれる。拍手の数はお役所仕事が多かったが、ここしばらくやっていなかったからというのもあったのだろう。この冗談のような曲に(実際冗談みたいなのは一部の歌詞だけで、本当はものすごく格好イイし、ナミナゾの曲らしく悲壮感の漂うものだ。サビなんか全然笑えない。)、まさかのバイオリンが加わる。本当にこのカンパニーは何が飛び出てくるか判らず、いつ観てもわくわくする。
何でも当たる…ではなく何かが当たるナミナゾクジ。今回は(も)3等だった為、くじを見せる事なく「きなこ餅チロルチョコ?」をいただいた。
今回は手持ちの現金が非常に低空飛行だった為、缶バッジのみ。あまりの複雑さ(と泥酔さ)故に、どちらが上かよく判らず、ほぼ逆さまの状態で写真を撮っていた。
調子に乗って遅くまで物販に残っていて、店を出て時計を見たらかなりヤバイ時刻で焦る。走ってホームまで行ったものの、列車本数が少なくて終電を逃した。しかも(乗換駅まで)約1時間の長旅だというのに飲み物も買いそびれ、地獄のような時を過ごした。乗換時間は数分しかなかったが、コンビニまで走って往復。いつもと違う経路で帰った事により、通常3500円程かかるタクシー代が、電車代込みで1800円程で済んだ。また良からぬ技を習得してしまった。写真は振替乗車で年に1~2度訪れる駅の看板。1年位前にボクが書いた落書きがまだ残っていた。
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