ぶちごろしの衝動
いいえ。猫は殺しません。地球を汚すのは人間だけだから。有害動物はあたしら種族だけだから。眼球もすっかり充血をとりもどして真っ白な眼も真っ青な顔も激不健康体から、不健康体に戻った。昨日は病院 は大嫌いだ。税金のにおいがぷんぷんしている。みせかけだけの清潔感が大嫌いだ。公園でなら騒ぐ子供もほほえましく見ていられるけど、病院で騒いで座らずバタバタやってるガキを見かけると、首を絞めたくなる。さいわいガキはいらっしゃらなかったので、首を絞めたくなる衝動はなかった昨日。外科は老人だらけだ。深く深く帽子をかぶって時 間をやりすごす。人は全然いなく座る場所はいくらでもあった。長椅子。親指がじんじん痺れている。突然やってきた日本人じゃない若い女と日本人の若い男があたしの隣に座って、いちゃこらしはじめた。「これでただの風邪だったらいいだろ?」「ダメダヨォ」(半分妄想 意識朦朧)なんであたしの隣でやりはじめるんだ!!赤いバッグのホックを止めて隣に座っている女の頭をぶん殴ってやりたい衝動に駆られる。女の首はひん曲がり男の顔をずっと見つめる形になる。掛けていた茶色い眼鏡が吹き飛ぶ。もちろんあたしはそこまで馬鹿じゃないし、そんなことはしないけれど、しね。の顔をしていたあたしが一番有害動物顔だったろう。