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色々ありますが、それでも前を向いて生きようとしているMtFな私の天然ブログです。

こんばんは。(^^)

 

今回のタイトルは…何でしょう?(をい)ゞ(^^;;

 

 

ちょっと昔…

 

アメリカのある数学者が、トランプゲームの一つ、「ブラックジャック」の必勝法を数学で導き出せることに気づき、実際にカジノで実験を行いました。

 

結果は、大成功!

 

そこで、1962年にその必勝法をまとめた本を出し、大ヒットさせました。

 

 

 

それがエドワード・O・ソープさんの代表作、「ディーラーをやっつけろ!」です。(^^)

 

この本を読んだ人たちがカジノに押しかけ、何を行ったのかは、火を見るより明らかで…(^^;;

 

当然ですが、カジノ運営側はこの対策に追われることになり、カジノのルールの変更に大きな影響を与えたそうです。

 

で…ソープさんはこの結果に満足せず、カジノから証券市場に舞台を移し、確率論などの数学の知識をフルに活用して、大成功をおさめます。

 

その後、ゲーム理論や原子力研究などで使われていた数式を応用して株価を予想する人たちが現れ、そういう人達をいつしか「クオンツ」と呼ぶようになりました。

 

複雑な数式を駆使して、あらゆる社会事象などのファクターを変数として扱い、株価の動きを予測するクオンツたちは、2000年代中頃まではモテモテでした。

 

しかし、複雑な金融工学を使い、ありえないような不良材料まで加えてごった煮にして作り上げられた「サブプライム・ローン」の破綻を発端として、世界の株価は大暴落!

 

更に、証券会社の老舗の一つ、リーマン・ブラザーズの倒産の衝撃により、世界の株価は更に奈落の底に叩き落され、世界中が大混乱に陥ります。

 

この大暴落まではさすがに頭のいいクオンツたちですら予想できなかったようで、証券市場から退場させられる人がたくさん出たと言われています。

 

このような「予測できない、ありえない事態」の事を投資の世界では「ブラック・スワン」と呼ばれています。

 

 

 

不確実性科学を研究され、自らもトレーダーとして活躍されているナシーム・ニコラス・タレブさんはこの名著の中で、「人は何故、運を自分の実力だと勘違いするのか?」を問い、深い洞察力と知識で探求していきます。数式で世界の全てを、株価を思い通りに予想できると勘違いしたクオンツ達への、また、私達への警鐘として当時、大きな影響を与えました。

 

 

 

昨日のアメリカを発端とした世界同時株安には、中国とアメリカの貿易戦争の影響など、多くの要因がニュースで流れていますが、本当の所は、誰もあり得ないと思っていた「ブラック・スワン」が現れたのではないかと思っています。(^^;;

 

株の名言に「コツコツドカン」という言葉がありますが、まさにそんな感じの動きだったと思っています。

 

ただ…世界恐慌が起こる前にパトロンからのアドバイスでほとんどの持ち株を売り、証券市場から身を引いて難を逃れたジョセフ・P・ケネディー(有名なジョン・F・ケネディー大統領のお父さん)さんや、

 

 

 

今も名著の一つと呼ばれるこの本を著したベンジャミン・グレアムさんの教えを基に、独自の取引方法を確立して、時代の荒波の中でも着実に利益を上げ続けてきているウォーレン・バフェットさんのような人もいます。バフェットさんもリーマンショック前までは、若い投資家たちやクオンツ達に、「ロートル」と揶揄され、その取引手法は古いと馬鹿にされていましたが、本当の意味での「不変の法則」を知っていたのはこういった人たちだったのではないでしょうか?

 

株価の暴騰や暴落は、未だに数式で予測することは出来ないようですが、こういったことはよくあることで、まぐれ当たりぐらいに考えて、ただひたすらに地道に自分のスタイルでコツコツ取引する方が理想なのかも、と、思ったりしてしまいました。(^^;;

 

自分に自信がない場合は…その道の尊敬できる巨人たちの肩に乗せてもらって、その視点から学ぶのが一番近道かも。人まねって、今の時代嫌われる部分がありますけど、先人たちを模倣することで学ぶことも本当は大事なのではないでしょうか?(^^)

 

長くなりましたね。A(^^;;

 

ところで、今回のタイトルの数式の意味ですが…

 

「コインをn回投げた時に表が出る確率」を予測するための数式です。これをもっと複雑にして、より確率を高めたりします。

 

例:nCt/2^n など。(^^;;

 

あ、私は数学は凄く弱いですので、鋭い突込みはご遠慮願います。A(^^;;

 

 

ヒマワリあぷりこっと