57 | Aprikos blogg

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色々ありますが、それでも前を向いて生きようとしているMtFな私の天然ブログです。

こんばんは。(^^)

熊本及び大分の震災は、かなり甚大で、宮崎県内でも直接地震の被害を受けた椎葉村や五ヶ瀬町、高千穂町から、現在は延岡市に併合されていますが北方町辺りまでは、がけ崩れなどで道路が寸断されるなど、ひどい状況です。メディアで報道されない地域でもこの有様。

加えて、食パンやミネラルウォーターなどが店頭から消えたりするなど、その影響は確実に私たちの生活にも出てきています。

私の会社によく出入りしている熊本の会社のトラック運転手から聞いた話なのですが、トラックで移動できることを武器に、自分たちの分だけでなく、会社の同僚やご近所さんなどの分の食料や生活消耗品を、配送で出向いた街(宮崎県など、被害が少なく、物流も止まっていない地域)で買えるだけ買って、それを持って帰る日々なのだそうです。

熊本に帰りますと、それすらできない人々の方が多くいますので、自分たちでできることを精いっぱいやっている…ということでした。

そして私はといいますと…会社の机の中に隠しておいた、小銭を中心にした貯金箱を両替しまして、全額、寄付いたしました。本当に微々たる金額ですが、何かのお役に立てば幸いです。



さて、仕事の忙しさもひと段落し(震災後、仕事がなぜかバタバタとなりまして…)、久しぶりにお休みを取りまして、「劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」を観てまいりました。今回は黒の組織についてのお話ということもあり、かなりシリアス路線でしたが、出来栄えはかなりのもので、特にアクションシーンは衝撃的でした。これ以上お話しますと、ネタバレとなりますので、お話しできませんが、とても面白かったですよ。(^^)

個人的には、推理の仕掛けがかなり難解だった、「ベイカー街(ストリート)の亡霊」とかのような作品が好みなのですが、今回の作品のような、攻防戦を中心に据えたスタイルも好きです。

久しぶりにリフレッシュして、気分爽快♪ と、なっているところに衝撃の速報が!

’80年代を代表するサウンドを作り、レニー・クラヴィッツやアリシア・キーズなど、多くのミュージシャンに多大な影響を与えた生きる伝説、プリンスが急逝したというニュースでした。

プリンスは、マドンナや前にお亡くなりになりました、マイケル・ジャクソンと並び、「スーパースター」と呼ばれ、特にMTV世代には多大な影響を与え、大変な人気を誇ったアーティストでした。

その音楽スタイルは、R&Bやジミー・ヘンドリックスの様なへヴィーなR&R、または、バート・バカラックなどに代表されるようなポピュラーミュージックのスタイルなど、様々な片鱗を見せる音楽でしたが、それでもどのジャンルにもカテゴライズできない、彼独特の音楽でした。この辺りは、ジャズ側にいたマイルス・デイヴィス(実はマイルスが晩年の頃、プリンスと共演を果たしていたりします。(^^) )や、小説の世界になりますが、トマス・ピンチョンとか、日本国内でしたら、細野晴臣さんや筒井康隆さん、みうらじゅんさんとか…もうその人としか言いようのないジャンルの人達寄りだったと思います。

かくいう私もプリンスの大ファンでして、特に初期作品はLPレコードで購入して聴きまくったものです。大ヒットしましたパープルレインも良いのですが、そのあとすぐに発表された(当時のアーティストでは珍しく、ニューアルバムを次々と発表していました。本当に早いときは、半年ぐらいして…(^^;; )、「オール・アラウンド・イン・ア・デイ」とかが特にお気に入りでした。表題曲では、ドラムがじらすだけじらして、盛り上がって来たところでたった一発だけスネアを叩くという、物凄い演奏を行わせていたり(これは本当に衝撃でした。たった一発の音だけで、ガラリと世界観を変え、高揚感を演出して見せたのですから)、刹那的にやりたい放題だったプリンスが、最後の最後で神様に懺悔し、悔い改めるという、アルバムのトータルコンセプトが、もう圧巻でした。

大好きだったバットマンのオーディション(何と!主役を狙ってオーディションを受けたりしているのですよね。(^^;; )は惜しくも落選しましたが、その代わり、サントラを担当することになったり、突如、全然読めないロゴに名前を変更したり、新作アルバムを、イギリスのとある新聞(だったでしょうか?)のおまけにして無料配布したりして、音楽業界を騒然とさせたりと、何かと話題に事欠かない人でもありました。(^^;;

そんな彼が尊敬してやまなかった人物が、実の父親(元ジャズミュージシャン)でして、バットマンのサントラでも共同で製作するなど、そのファザコンぶりは結構有名でした。アルバムが大ヒットして、収入が増えた全盛期の頃には、お家を建ててプレゼントしたりもしているのですよね。(^^)

そんな彼が、突然、天に召されるなんて…まだ57歳。全盛期の頃、とある雑誌のインタビューで、「自分には向こう数十年分の作品ストックがあって、それを徐々に発表するだけ」と、アイデアの豊富さをアピールしていましたが、これはまんざらではなく、まだまだ披露したかった作品を豊富に揃え、レコーディングやライブをもっと楽しみたかったはず。そう考えますと、本当にまだ早すぎる死だと思います。

偉大なアーティスト、プリンスのご冥福をお祈りいたします。


あぷりこっと