マザーグースのうたの思い出 | PRUNELLE★HITOMI  パラソリーヌ瞳のブログ

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マザーグースのうた



マザーグース 第2集より


谷川俊太郎 訳

堀内誠一 イラスト

その1ページ抜粋。

1975年、1976年 

発行 草思社


原文は以下

i would ,if i could

if i couldn't how could i?

il couldn't、without i、 could i?

could you 、without you could. could ye? could ye? could ye? could you . without you could. could ye?


yeとは

あなた方は、なんじらは、


現在は単数も複数も you で表される二人称が、単数 thou 、複数と目上の人に対する敬称の ye となってい ます。


谷川俊太郎さんの訳は本当に素晴らしい❣️堀内誠一さんの光るセンスのイラストとマッチして好きな絵本です。1集から4集まで持っています。


昔あるTVドラマの中でマザーグースの中から数点の詩を使う事で挿絵を依頼された時に参考にしてくださいと言われて、頂いた本です。


TVでは使われなかったけれどその中のこのページはとても気に入ってます。

英語文を、日本語に訳すのは案外難解な言葉遊びだと思うけれど、谷川俊太郎氏の訳詩のセンスは素晴らしいとつくづく思います。yeを「君」にしたところは元々は君も、他人を敬って言う語であるからでしょう。

所で

この時はなぜこのまま堀内誠一さんの絵を使わなかったのか?と思って聞いたかもしれないけど忘れた。仕事の依頼で頭がいっぱいだった。


多分著作権の了解がフランス在住の堀内氏との交渉が難しかったのかな?




原文は以下

フェル先生、ぼくはあなたがきらいです。

I  do not like thee .Doctor Fell.

The reason why I cannot tell.

But this I know full well.

I do not like thee,Doctor Fell.


theeとは代名詞 (古語、雅語)汝を。 汝に。 (イングランド北部) あなたを。


このイラストと訳詩は世界の"マザーグースの詩"のどの訳詩や絵よりも機知に飛んでいて笑いを誘います。他は知らないけど。

お医者さんと子供の設定なのに医者を描かずに子供の内心の恐怖に、立ち向かうポーズと解釈して見ると、なんともいじらしいのが凄く上手い描写だと思うのです❣️




なんのゆめをみたんだろ?**

What did I dream? I do not know:

The fragments fly like chaff.

Yet, strange, my mind was tickled so I cannot help but laugh.


マザーグース 第3集より





おとこのこってなんでできてる?

What are little boys made of ?

What are little boys made of?

Frogs and snails

And puppy-dogs' tails.

That's what little boys are made of.

What are little girls made of?

What are little girls made of?

Sugar and spice And all that's nice.

That's what little girls are made of.



ひとりのおとこがしんだのさ**


There was a man, a very untidy man.

Whose fingers could nowhere be found to put in his tomb.

He had rolled his head far underneath the bed :

He had left his legs and arms lying all over the room.