第一回では、「パソコンの説明書を保管して、折に触れて読みま
しょう」というお話をしました。その中で、パソコンの「仕様」に
ついて知ることが特に大切です。パソコンに詳しい人が「そのパソ
コンのスペックは?」と聞かれたら、仕様について答えます。

 取扱説明書などと一緒に入っている仕様書にはたくさんのことが
書いてあります。そのすべてをいつも把握しておく必要はありませ
ん。次に説明する基本的な事柄だけ覚えておいて、あとは「何かこ
んなことが書いてあったような気がする」という程度に頭の隅に置
いておくとよいでしょう。

 把握しておきたい事柄の多くは本体に関することです。本体と一
口にいっても、外見上は一つの機械であり、ノート型パソコンの場
合は機械の一部でしかないように見えますが、その内部には様々な
精密な部品が詰まっていて、それらが連携して動いてやっとパソコ
ンとして機能します。最低限、把握しておいていただきたいのは、
次の4つです。

 1. CPU/クロック周波数
 2. メインメモリ(RAM)の種類と容量
 3. 各種ドライブ(ハードディスクドライブ、
           DVDドライブ、その他のメディアドライブ)
 4. 通信用機器(有線LAN、無線LAN、WiMAX等)

★ CPU(Central Processing Unit: 中央処理装置)は、パソコン
 のいちばん重要な部分、人間の体に例えるなら「脳」にあたりま
 す。すべての処理はれなしにはできません。CPUの種類によって
 パソコンの性能は大きく左右されます。

  クロック周波数というのはGHz(ギガヘルツ)で表される数値で、
 簡単にいってしまえばCPUがどのくらいの速さで処理を行うかとい
 うことを示します。同じ種類のCPUであれば、このクロック周波数
 が大きいほど処理が速いといえます。CPUの種類が違うと、周波数
 での単純な比較はできません。

★ メインメモリというのは、パソコンに電源が入っている間、ソフ
 トウェアのプログラムやデータをハードディスクなどから一時的に
 読み込んで、処理する場所です。日常生活に例えるなら、さしずめ
 メモ用紙や計算用紙というところでしょうか。電源を切るとその内
 容は全て消えてしまいます。メモ用紙や計算用紙も必要なくなれば
 ごみ箱に捨ててしまうのと同じです。

  DDR SDRAM、SDDといった種類があります。2011年5月の時点で販売
 されている機種では、4GB(ギガバイト)か8GB搭載というモデルが多い
 ようです。この単位はハードディスクの容量などデータの量を表す
 単位として一般的です。同じCPUのパソコンであれば、この数値が高
 ければ高いほど処理が速くなり、クロック周波数の高いCPUに変更す
 るよりも、このメモリを増設するほうが、パソコンの性能を上げるの
 に効果的な場合もあります。

  日本でパソコンの話をしていて、単に「メモリ」と言った場合は、
 通常このメインメモリのことと解釈して間違いありません。

★ 次に各種ドライブです。まず、ハードディスクドライブ。これを例
 えるとするなら、本とノートですね。このドライブに記憶したものは、
 あえて消さない限り消えません(誤操作、誤動作、ウィルス等々で消失
 する場合もあります)。アプリケーションや市販の データが本で、自
 分で作成した文書などのデータがノートに書き取ったものということに
 なるでしょう。

  パソコンを購入して最初に電源を入れたときに、ドライブ分割の配
 分を決めるように画面で指示される場合もあります。どのように分割
 するかはお好み次第ですが、通常はCドライブがWindowsのシステム
 ドライブとなります。理由は別の機会に説明しますが、このCドライ
 ブはなるべく空き領域を多くしておきましょう。アプリケーションや
 データを詰め込みすぎないようにという意味です。

 DVDドライブやその他のメディアドライブ、例えばSDカードやコンパク
 トフラッシュなどを読み込むための専用ドライブが装備されているパ
 ソコンもあるかもしれません。

★ 最後に、通信用機器としてどのようなものが搭載されているのか、
 そして実際には通信手段としてその機器を使っているのか、または別
 の機器を使っているのかも把握する必要があります。この記事を読ん
 でくださる方であれば、おそらくADSLか光回線、WiMAXなどを導入され
 ているでしょうから、無線LANなのか、有線LANなのか程度を把握して
 おけばよいでしょう。
 
 さらにもう一つ。パソコンのスペックとは関わりないのですが、重要な
ことがあります。それは、通信手段です。どのような方法でインターネット
に接続しているかということも把握しておくことです。

 先ほども少し触れましたが、ADSLなのか、光回線なのか、それとも
WiMAXなのか。通信事業者やプロバイダはどこか(フレッツ光、OCN、
YAHOO!BB、等々)。そして、どのような機器を使って接続しているのか、
機種名と仕様を把握しておきましょう。この機器も、パソコンと同様、
取扱説明書などに仕様が記載されているので、どこに書いてあるかだけで
も見つけておくとよいと思います。

 ここまでで説明したことを理解していると、イザというときには、余計
なことで悩まずに、本当に知りたいことについてだけ落ち着いて質問する
ことができると思います。パソコンのことで質問するときなどは、必ず仕
様書を手元に置くようにしましょう。

 また、アプリケーションや周辺機器を購入しようとするとき、自分のパ
ソコンで使えるかどうかを判断するときも、箱に記載されている「推奨環
境」の各数値と仕様書の数値を見比べます。何か新しいものを買いに行く
とき、この仕様書を持っていくと便利です。

 疑問や取り上げてほしい内容を募集します。

 できるだけ盛り込んでいきたいと思います。

 各回の内容について、「ここをもう少しわかりやすく説明して」という
ご意見も歓迎です。