संस्कृतसागर サンスクリット・サーガラ(サンスクリット語の海)埼玉在住サンスクリット語講師 -7ページ目

संस्कृतसागर サンスクリット・サーガラ(サンスクリット語の海)埼玉在住サンスクリット語講師

世界で一番難解と言われる古代インドのサンスクリット語。ヨーガ、アーユル・ヴェーダ、インド思想、インド占星術etc.インド文化に関心を持つ人へ、サンスクリット語の視点を中心に様々な言葉の由来や正書法、雑学について



太陽礼拝、サンスクリット語では

スーリヤ・ナマスカーラ(スールヤ・ナマスカーラ)と呼ばれる

連続アーサナとともに唱えられる12のマントラ。

オーン・ミトラーヤ・ナマハ

オーン・ラヴァイェー・ナマハ

オーン・スールヤーヤ・ナマハ

オーン・バーナヴェー・ナマハ

と続きますが、

ミトラーヤ、ラヴァイェー、バーナヴェー、etc.

どれも太陽を表す言葉ですが、

ひとつひとつに由来があり細かい意味の違いがあります。

また、

~ーヤ、~イェー、~ヴェー

神の名前の言い方がバラバラな理由、

しっかり理解したくありませんか?

 

サンスクリット語講師による

 

間違いやすいスールヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)のマントラから学ぶサンスクリット初歩文法講座を行います。

 

 
 (1)

スールヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)のマントラから学ぶ

サンスクリット初歩文法の講座

 

2月19日、2月26日、3月5日(火曜日)のうち1回

場所:池袋

受講費:3000円

 

(2)

スールヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)アーサナとマントラを同時に学ぶ講座(1回)

 

2月15日午後1時~2時30分

場所:阿佐ヶ谷

受講費:3500円

ヨーガインストラクター:望月美菜子先生

プロフィール

30代目前にダンスを始める。

数年後にヨガに出会い、

ペアダンスの世界大会に

日本代表として出場を重ねつつ

10年間ホットヨガ指導に携わる。

ピラティス、ジャズダンス、

バレエ、ボイストレーニングなど

体への尽きない興味と

ともに日々を過ごす。

2013年よりガネーシャ・ギリ氏に

師事、伝統的なハタヨーガの技法を学ぶ。

またサンスクリット語は

2015年からプリティヴィー先生の

クラスを受講中。

 

(3)

さらにサンスクリット語の発音&文字もしっかり学びたい人向け

 

発音、文字、スールヤ・ナマスカーラマントラを学ぶ講座(全3回連続)

Aクラス

2月21日(木) 第1回 母音+子音

2月28日(木) 第2回 子音続き

3月7日(木) 第3回 スールヤナマスカーラマントラを題材に初歩文法

 

Bクラス

2月25日(月) 第1回 母音+子音

3月4日(月) 第2回 子音続き

3月11日(月) 第3回 スールヤ・ナマスカーラマントラを題材に初歩文法

 

午前10時30分~12時

場所:池袋

受講費:全3回9000円

 

(1)と(2)は発音&文字講座を受講していない方でもわかるように

今回デーヴァナーガリー文字は用いず、

ローマ字のみで説明します。

昨年の文字と発音講座を受けた方ももちろん参加可能です。

1回だけなので、どなたでも気軽に参加してください。

 

ご自分で唱えるときも、

人に教えるときも、

自信をもってマントラを唱えられるようになりますよ。

 

お問い合わせ、お申し込み:

prthivii.sanskrit@gmail.com(←文字列をコピー、@を半角@に変えてメール送信ください)

パソコンからのメールを受信拒否設定にしている方は受信できるよう変更をお願いいたします。

 

お申し込みの際には、

・申し込む講座の名前と日にち

・お名前

・連絡先(急な連絡があったときのために電話番号

・サンスクリット語学習の経験

・(1)のスールヤナマスカーラマントラ講座を希望の方は、2月19日、2月26日、3月5日(火曜日)のから、第1、第2、第3希望まで書いてください。

人数が4名以上でなかった日にちは開講できませんので、ご了承ください。

 

(2)はインストラクターの方とのコラボ。

マントラと太陽礼拝アーサナを同時に学びます。

(アラフィフコンビ(^_^)でお届けします)

 

(1)、および(3)第三回は

マントラの発音と文法に特化した内容です。

マントラだけを知りたい方が対象となります。

太陽礼拝のアーサナは流派によって違うので。

 

アーサナも学びたい方は(2)にお申し込みください。

 

いずれの講座も、他の日にちで4人以上が集まれば別途開講しますし、

出張もご相談可能ですので、お問い合わせください。

 

私のプロフィールは受講者の方にはご説明しますが

事情がありブログ上では控えさせていただきます。

(それでも私を信用して講座に来てくださる方がいらっしゃるので

本当に嬉しいです。いつもブログ見てくださってありがとうございます。)

 

言葉は変わるもの、

言葉は生き物、

とよく思うのですが、

サンスクリット語の場合、古代からずーっと変化をせずに

現代まで生き残っている、本当に奇跡のような言語。

数千年に渡って蓄積されてきたインド思想や文化遺産を伝えてくれる土台です。

マントラの意味を理解するとより深く意識を向けられるようになりますよ


【追記】


スールヤナマスカーラ・マントラの講座とは別口で、

埼玉県北部でサンスクリット語の発音&文字を

2時間30分で一気に学ぶ講座をやります。


こちらは月に一回ペースで始まる文法講座
(3月からの日程は未定)を希望されている方の
ために行う事前の授業ですが、
単独で申し込むことも可能です。
(文法講座の方も空きがあります)


講座予定
2月7日(木)
 
会場:埼玉県羽生市レンタルスペース
(車でないと不便なところです。電車の方は送迎します)
 
時間は13:00~15:30(2時間30分)
 
文字の書き方と発音
 

受講費:5000円
 

間空きましたが、

またまた太陽礼拝スーリヤ・ナマスカーラ・マントラについてです。

最後に講座の告知もあります。

 

耳で覚えるのが一番確かな面もありますが、

マントラをインド人の先生から学んだ場合、

現代人の発音で長母音が短めに聞こえるケースや、

ローマ字で発音記号をつけずに書いてあるテキストやメモを参照しているケースでは、

後になってから間違ってしまう場合があるのかもしれません。

 

サンスクリット語の文法を知らないと

あやふやになってしまう危険があります。

 

(youtubeでマントラを確認する場合は

Medha Michika先生のこちらの音声がお奨めです。)

 

今回は文法にスポットを当てて

発音や文法が間違っていることの問題を説明したいと思います。

(便宜的にカタカナも書いていますが、カタカナではサンスクリット語の発音を正確に表せないことは頭に入れておいてください)

 

例えば

オーン スールヤーヤ ナマハ

ॐ सूर्याय नमः 

om sūryāya namaḥ

「オーン 太陽に礼拝します」

 

ナマスनमस् namas(文末にくるとナマハनमः namaḥ)

とは、礼拝、帰依、敬礼を意味する言葉。

 

仏教では「南無」と訳され、

「南無阿弥陀仏」などの題目で

日本人が昔から唱えてきた馴染みのある言葉なんですよ。

 

このナマスという言葉を使うときは、

敬う対象、神の名前を、

「○○へ向かって~」という意味を持つ

与格(चतुर्थी विभक्तिः、第4格、為格、Dative)の形にするのが決まり。

ナマスと神の名前はどちらが先でも意味は変わりませんが

 

ナマス+与格 はセットです。

 

「格」は、その単語が動詞とどんな関係にあるのか、

文中でどんな役割をしているのかを

はっきりさせるためにあります。

主語なのか、目的語なのか、名詞を形容しているのか、etc.

 

インドの挨拶

「ナマス・テー नमस्ते namaste」の

「テー」も

「あなたへ」を意味する2人称代名詞の与格です。

 

日本語では、与格を「~へ」と訳すより

目的格のように「~を」とした方が表現がしっくりくることもありますが、

たとえ日本語で「~を」と訳してあっても

ナマスとセットならサンスクリット語の原文では必ず与格です。

(新しいマントラだと神を呼格や目的格で表すこともありますが正統的文法ではないと思います)

 

そしてここが大事なポイントですが、

サンスクリット語では、名詞の語尾の形が変化して「格」を表します。

 

スーリヤ(太陽) सूर्य sūrya という名詞であれば、

文中に出てくるとき

 

スーリヤハ(太陽は) सूर्यः sūryaḥ

スーリヤン(太陽を) सूर्यम् sūryam

スーリェーナ(太陽によって) सूर्येन sūryena

スーリヤーヤ(太陽へ) सूर्याय sūryāya ←これが与格

スーリヤート(太陽から) सूर्यात् sūryāt

スーリヤスャ(太陽の) सूर्यस्य sūryasya

スーリェー(太陽において) सूर्ये sūrye

スーリヤ(太陽よ!) सूर्य sūrya

 

というふうに語尾が変化します。

  

単純化して分かりやすく言うと、

日本語の助詞の役割を

単語それ自体の尻尾が担っていて、

役割(格)に応じてその形を変えるのです。

 

格を表す語尾が間違っているということは、

日本語なら助詞が間違っているのと同じこと。

「スーリヤへ帰依します」と

「スーリヤで帰依します」では

意味がまるで違いますよね。

 

私が見たスーリヤ・ナマスカーラ・マントラの間違いで多かったのは

語尾が アーヤ -āya となるべきなのに

アイェー -aye となっているものです。

 

カガーヤ が正しいのに カガイェー

アルカーヤ が正しいのに、アルカイェー

 

等。

 

おそらく、ラヴァイェー、バーナヴェー

のように、語尾が-eで終わっているものがあるので、

それと混同されているのでしょうか。

 

他にも

プーシャン पूषन् pūṣan(養うもの)の与格は

プーシュネー पूष्णे pūṣṇe

となるべきところが、プシュネーとなっている、など。

(これは語尾の間違いではなく語幹の間違い)

 

日本語なら、「は」「に」「を」「へ」と

決まった助詞をつけるだけでいいのに、

サンスクリット語は同じ「~へ」与格でも

-āya

-aye

-ave

-tre

いろいろな語尾があります。

 

そういう違いの理由を理解できる講座を

2月中旬以降に行う予定です。

詳細は次回お知らせします。

いまの時期、朝寒いし暗いので日が登って明るくなるまで雨戸を開けてなかったのですが、
今朝は起きてすぐ朝焼けの空を眺めました。
南東で接近した金星と木星、その斜め下のさそり座アンタレスの共演を見るため。

私のスマホのカメラだとあまりきれいに撮れませんが…

占星術的なことはわかりませんが
惑星が接近して同時に見られると
なんとなく特別な感じがしますね。
惑星の運行を眺めて占星術を発展させた古代の人々の気持ちを想像してしまう。


そして朝焼けを見るといつも胸がギュッと締め付けられるような気持ちになり、
昔インドのジャイサルメールのタール砂漠で
二泊三日のキャメルサファリ(野宿)をしたときのことを思い出します。

地平線まで360°見渡せる空の広さと近さ、
天空に包み込まれている感覚。
宇宙との一体感。
光をもたらし闇を払ってくれる太陽への感謝。
朝焼け、夕焼けの輝く地平線の美しさと怖さとそこから沸き起こる畏怖の念。
他の町の電灯のない夜の野原で見た満天の星空も
(砂漠は砂ぼこりのせいか空の透明感はいまいちでした)
インド洋に歪みながら沈んでいく太陽(まさしくヒランニャガルバ हिरण्यगर्भ=黄金の卵)も
そういうことをインドで実感したことは私にとって大きな影響でした。

朝焼けのことをサンスクリット語では
ウシャス उषस्  といい、
朝をもたらしてくれる女神として
リグ・ヴェーダऋग्वेद(インド最古の聖典)のなかで
繰り返し崇められています。
インド旅行の後で「リグ・ヴェーダ」を読んだとき、
そこに描かれているのは、まさしく砂漠で感じたあの一体感だと思いました。
リグ・ヴェーダに出てくる多くの神々は自然現象を擬人化、神格化したもので、
素朴な神観念ではありますが、だからこそ
人間の根元的な信仰の姿が見えてくる気がします。
そしてヴェーダの讃歌を詠んだ古代の詩聖たちの想いに想像を馳せると胸が熱くなりました。

ウパニシャッドउपनिषद्もヨーガयोगもタントラतन्त्रもまだなかったけれど
リグ・ヴェーダの時代は、当たり前のように宇宙との一体感のなかで人々が生きていたのかもしれませんね。

そんなヴェーダの神々は、ヒンドゥー教の時代になると人気がなくなったり、
土着の神々と同一視されてとって変わられたりして(そう考えると戸籍の乗っ取りみたいでちょっと怖い ^_^;)
今ではウシャスもあまり知られていないですが、
朝焼けを眺めながら
岩波文庫から出ているリグ・ヴェーダ(抄訳)の
ウシャス讃歌を読んでみてくださいな。


辻直四郎『リグ・ヴェーダ讃歌』岩波文庫

唐突ですが問題です。

ヨーガの呼吸法、調息法として知られる単語、
どれが元々のサンスクリット語の
発音に近いでしょうか?

(1)プラーナヤマ prāṇayama

(2)プラーナーヤマ prāṇāyama

(3)プラーナヤーマ prāṇayāma
 
(4)プラーナーヤーマ prāṇāyāma

現代のヒンディー語での発音ではなく
あくまでも、サンスクリット語では、
と考えてください。

プラーナ(息、呼吸)をプラナと
言う人は少ないみたいですが
後半部分は
どこが伸びる音なのか
知らずに使っている人も多いようです。

正解は

プラーナーヤーマ prāṇāyāma

です。

すごく間延びした感じに聞こえるかもしれませんね(笑)

ただ、日本語の長母音の感覚よりはやや短めなので、
あまり伸ばす必要はないです。
 
ヨーガスートラの原文↓
黄色のマーカーの部分が
プラーナーヤーマ prāṇāyāma
という言葉です。
この一行を抜き出して書くと
 
यम-नियम-आसन-प्राणायाम-प्रत्याहार-धारणा-ध्यान-समाधयो-(अ)ष्टावङ्गानि ।। २.२९ ।। 
yama-niyama-āsana-prāṇāyāma-pratyāhāra-dhāraṇā-dhyāna-samādhayo-(a)ṣṭau-aṅgāni

「ヤマ・ニヤマ・アーサナ・プラーナーヤーマ・プラティャーハーラ・ダーラナー・ディャーナ・サマーディが八支分(八階梯)である。」

 
サンスクリット語では、熟語のように
二つの単語の組み合わせからできている複合語は、
一番目の単語の末尾の母音と
次の単語の最初の母音が繋がって
ひとつの長母音になる、
という音変化の現象があります。

プラーナーヤーマも

プラーナ prāṇa + アーヤーマ āyāma

という二つの単語から成り立っています。

息を吸い、息を止めて、息を吐ききる
「調息」「制息」のことですが、

根本的な語義は

「息(プラーナ prāṇa )を引き延ばすこと」

アーヤーマ āyāma

という単語は

ā√yam, 延ばす 

という動詞から派生してできました。
 
ヤマ yama 禁戒
ニヤマ niyama 勧戒
という単語もあるので間違われやすいのでしょうね。
 
サンスクリット語の知識があると、こういう風に単語の語源まで遡って単語の由来を知ることができます。
 
とはいえ、
単語の発音や表記の誤りを糾弾しようと
思っているわけではありません。
 
みなさんそれぞれ自分の流派や先生から教わった言い方でしょうし、
すでに広まっているものだし、
マントラを間違って唱えるよりはマシだし…
と自分のなかでは納得しているつもりです。
 
例えばの話、
小籠包のことを普段私も「ショーロンポー」と言いますが
北京語(普通語)の本当の発音では「シャオロンパオ」だし
餃子だって「ギョーザ」ではなくて「ヂャオズ」だし
炒飯だって「チャーハン」ではなくて「ツァオファン」だし、、、
 
要するに、ヨーガが日本に定着していく過程で、
専門用語の発音うんぬん指摘するような段階は
とっくに過ぎてしまったのだろう、ということです。
 
それだけヨーガが広まった証拠かもしれません。
 
ただ、カタカナ表記の揺れは習う立場からすると戸惑うので
ヨーガ業界でいつか統一してもらえたらいいですよね。

 

最近のガネーシャギリ先生主宰のサンスクリット勉強会。
動詞の第二種活用を学ぶ段階に入っているので、難易度が一段上がっています。
ここをクリアできれば、かなりゴールが見えてくる…はず…

名詞だけでも険しい道のりですが
動詞第一種活用が丸太の上を歩くようなものだとすれば、
第二種活用は本当に一筋縄では行かなくて、丸太の途中でいろんな飛び道具が飛んできたり罠が仕掛けられている感じです。
そういう罠を回避したすえに
練習問題文をピタリと訳せたときの喜びは本当に大きいです。

たぶんアドレナリンがすごく出る気がするし、
サンスクリット語を学ぶのって、最高の「アハ体験」なのでは。

私の場合、最初から完璧に覚えることは求めず、実際の文章を読みながら慣れていく方法でやっています。

本当は活用を覚えさせて厳しくした方が上達が早いのでしょうけど…
毎回楽しくて、楽しみながら続いてるのもすごいことですよね。

今は文法書に載っている練習問題だけですが、サンスクリット語の総合的な読解力を付けるには、哲学や専門的な分野の文献より、マハーバーラタやラーマーヤナのような叙事詩、ヒトーパデーシャのような説話文学を読む方が良い、と言われています。
物語なので、でてくる語彙が多く、表現も多彩なんです。

例えば先日紹介した「般若心経」だと、
全体で動詞活用語尾が一種類だけ、三ヶ所にしか出てきませんので、動詞の練習にはならないですね。
(文が簡潔すぎて解釈が難しい面はあります)

プラーナ聖典も神話が物語形式で内容も面白い。
いずれみんなでプラーナ聖典を読めるようになったら…

そこまでついてきてくださればの話ですけど笑