サンスクリット語の楽しみ | संस्कृतसागर サンスクリット・サーガラ(サンスクリット語の海)埼玉在住サンスクリット語講師

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世界で一番難解と言われる古代インドのサンスクリット語。ヨーガ、アーユル・ヴェーダ、インド思想、インド占星術etc.インド文化に関心を持つ人へ、サンスクリット語の視点を中心に様々な言葉の由来や正書法、雑学について

最近のガネーシャギリ先生主宰のサンスクリット勉強会。
動詞の第二種活用を学ぶ段階に入っているので、難易度が一段上がっています。
ここをクリアできれば、かなりゴールが見えてくる…はず…

名詞だけでも険しい道のりですが
動詞第一種活用が丸太の上を歩くようなものだとすれば、
第二種活用は本当に一筋縄では行かなくて、丸太の途中でいろんな飛び道具が飛んできたり罠が仕掛けられている感じです。
そういう罠を回避したすえに
練習問題文をピタリと訳せたときの喜びは本当に大きいです。

たぶんアドレナリンがすごく出る気がするし、
サンスクリット語を学ぶのって、最高の「アハ体験」なのでは。

私の場合、最初から完璧に覚えることは求めず、実際の文章を読みながら慣れていく方法でやっています。

本当は活用を覚えさせて厳しくした方が上達が早いのでしょうけど…
毎回楽しくて、楽しみながら続いてるのもすごいことですよね。

今は文法書に載っている練習問題だけですが、サンスクリット語の総合的な読解力を付けるには、哲学や専門的な分野の文献より、マハーバーラタやラーマーヤナのような叙事詩、ヒトーパデーシャのような説話文学を読む方が良い、と言われています。
物語なので、でてくる語彙が多く、表現も多彩なんです。

例えば先日紹介した「般若心経」だと、
全体で動詞活用語尾が一種類だけ、三ヶ所にしか出てきませんので、動詞の練習にはならないですね。
(文が簡潔すぎて解釈が難しい面はあります)

プラーナ聖典も神話が物語形式で内容も面白い。
いずれみんなでプラーナ聖典を読めるようになったら…

そこまでついてきてくださればの話ですけど笑