デーヴァナーガリー文字で書いた
マハーラクシュミーマントラ

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師走となってようやく冬らしくなってきましたね。
家庭の主婦でもあるので年末は気持ち的に何かと忙しいのですが、
サンスクリット語に触れている瞬間は
主婦でも母親でも妻でもない自分でいられるような気がします。
最近のお問い合わせで、
これまでに学んできたヨーガやインド哲学の単語や
用語(ローマ字やカタカナで書かれている)を辞書で
調べたいので引き方を教えてほしい、
という方がいらっしゃいました。
最初に要望を聞いたときは
「発音や文法を知らずにサンスクリット語で辞書をひくのはかなり難しいのだけど…」
と戸惑いましたが、
よく聞けばデーヴァナーガリー文字を学んだことがあって、
他の印欧語族の知識もお持ちの方だったので、
それなら大丈夫だろうと引き受けました。
私はちょうど週一で都内に出向くことがあるので、
そのときなら、と、
とある駅前の喫茶店で待ち合わせて
オーダーメイドの講座。
紙の梵英辞典の場合はデーヴァナーガリー文字で書いてあるものが
ほとんどなので、
文字を知らないと引くことすらできませんが、
(追記:梵和ならローマ字表記のものがあります)
今は紙の辞書をオンライン化したサイト上でローマ字で検索できるから、
その点は便利になっていますよ。
wifiが使える喫茶店にしたので、実際に単語を入力して実演しました。
https://sanskritdictionary.com/
発音記号無しのローマ字やカタカナで書かれている単語は
サンスクリット語の正しい発音を表していないので、
辞書の使い方うんぬんの前に
まずここでみなさん壁にぶち当たります。
ある程度のサンスクリット語の知識があるインド人なら、
ashramと書いてあったら
もとのサンスクリット語での発音が
āśrama と分かるかもしれませんが
それを知らずにashramと入力してもNot foundとしか出てこないのです。
日本だって、「香り」の歴史的仮名遣いが
「かをり」だとすぐ分かる人は少なくなっていますよね。
間違った表記の単語を正しい発音に戻すことがまず必要。
オンライン辞書がさらに進化したら、
間違った入力をしても
「もしかしてāśrama?」と出てくるかもしれませんが。
さらに、サンスクリット語をローマ字で表す場合の方式が
いくつかあるため、それらを覚える必要があるし、
辞書を使う前に、どの方式で入力できるのか把握する必要があります。
今回拝見したカタカナで書かれていた単語のなかには
シュラワナム
という単語がありました。
正しくはśravaṇam、
ただし、最後のmは中性名詞・単数・主格/目的格の語尾なので
見出し語としては、mを取ってśravaṇaで検索しないと
ヒットしないため、文法的な知識も必要になってきます。
なんてことを解説したり聞かれたことを説明したりしていると
相手の方も打てば響くような反応だったから
とても楽しくてテンションあがって
声が大きくなってしまった…
オタクあるあるですよね💦
周りの方に迷惑だったかもしれないと反省しています。
次は気を付けます。
自分で手軽に正しいサンスクリット語表記を知る方法として
おすすめしたいのはWikipediaを活用すること。
カタカナで検索して日本語Wikipediaを開く→英語版に切り替え。
Wikipediaの英語版だと、ヨーガやインド哲学用語の
サンスクリット語原語をきちんと
デーヴァナーガリー文字と発音記号付きローマ字で
書いてある場合が多いです。
日本語版でも載っていることはありますが
やはり英語版の方が詳しいです。
とても珍しいものを見つけて興奮しています。
サンスクリット語を学ぶ上での
難敵でもあり逆に醍醐味でもある
「サンディ」を遊びながら覚える
オンラインゲームですよ!
http://sanskritdictionary.com/sandhi/game/
(スマホだと画面が切れてしまうみたいだし、
仮想キーボードが表示されない=入力ができないので
PCじゃないと難しいようですね😥)
サンディというのは、前後の音の組み合わせによって
発音が変化する現象をさすサンスクリット語の用語です。
例えば、
gaṇa - īśa → gaṇeśa
ガナ・イーシャ → ガネーシャ
namaḥ nārāyaṇāya → namo nārāyaṇāya
ナマハ・ナーラーヤナーヤ → ナモー ナーラーヤナーヤ
など、いろんなとろこでサンディがおきます。
ゲームのURL↓
http://sanskritdictionary.com/sandhi/game/
最初の画面↓
Play を押すとゲームが始まります。
上から二つの文字が降ってくるので
それらがサンディで変化したときの発音のキーを打つと
ミサイルがもとの文字に命中して得点になります。
右上の「menu / pause」を押すと一時停止し、
難易度を変えたりヘルプを読んだりできます。
この画像の例だと、「i」と「e」が降ってきたので
答え「ye」を入力すると二つの文字にミサイルが命中しました。
長母音や反舌音など、発音記号がつく文字の場合は
入力するキーが少し複雑なので
Helpを見て覚えておく必要があります。
全くサンディを知らない人はこのゲームだけで覚えられるわけではありませんが、
とかく暗記の退屈さで挫折しがちなサンスクリット語の学習を
楽しくするためのツールとしては画期的ではないでしょうか。
私が教えている方はもちろん
サンスクリット語のサンディを学んだことのある方は
ぜひ取り組んでみてください!