2018年6月から日本医科大学付属病院形成外科で爪の専門外来を始めて、
早、4年が経過しました。
振り返りますいってみよー!
そもそも、形成外科で爪の外来を標榜しているところはありませんでした。(今はわからないけど…)
以前発表した内容です👇
爪ってどこで診てもらえるのか分かりにくいですし(診療科が複数科にまたがっている)
そして医者自身もちゃんと診れない人が多い。
ちょっと等閑にされてきた領域です。
身体に占める割合的に、
なんとなくの臓器的優位性的に、
低い位置に押しやられていた爪。
かわいそうな爪よ。
そんな、爪に光を当てたのが当外来です。
私は全然爪の専門科ではないのですが、
手外科専門のスーパードクター小野先生に
外堀を囲われて笑
始めることになりました。
4年間で、色んな爪の患者さんを診ました
爪なんかやってて楽しいの?
と、先輩の先生から言われたこともあります。
爪をやりたかったわけではないですが、
置かれた環境で、真心を込めて診療していくと、
爪診療の面白さも出て来ます。
また、行き場を失った患者さんから喜ばれることも多くて、
そんな時はやりがいを感じることが出来ます
今では、わざわざ遠くから(北海道の旭川が最北で、南は沖縄です)来て頂けるようになりました。
特別なことをしているわけではありません。
ただ真っ当な爪の診療をしています。
裏を返すと、
どれほどちゃんと爪を診れないドクターが多いかということです。
たかが爪、されど爪。
置かれた環境に感謝しつつ、
爪を削る際の粉塵に咳き込みながら、
今後も爪外来をしていくのでしょう
ある程度わかって来たことがありまして、
爪甲剥離や矮小爪甲は難しいです。
爪甲鉤彎症は結構綺麗に出来ます。
4年間、爪の診療を続けて出来ないことと出来ることがわかってきました。
👇このような感じで、
爪の生え方を整備することは出来ます。
剥離は原因を突き止められないことが多くて難渋しています。
矮小爪甲は、瘢痕拘縮と同じなので
元に戻すのは難しいです。
今後も、隙間産業である爪の外来も続けて行きたいと思います。
以前、占い師さんから
あなたは気管が弱い
って言われました。
爪外来を続けていると
寿命が縮みそうです(舞い散る粉塵)。
それはそれで運命なのでしょう。
合掌