先に車を降りて、どうしようか、考えた。

でも、気づかないふりをして、いつものようにエレベーターで上がって、部屋に入る。

実は、車に乗ってすぐ、車の中の香りで気がついて、後ろをチラッと見て気がついてしまった。


だけど、気がつかないふりをして。


車の中で、いつも以上にふざけてしまったのはそのせい。


もうすぐ、


もうすぐ、


きっと、いつものように

ピンポーンと鳴らして


私がドアを開ける。