➖4日目。
「理佐って好きな食べ物なに?」
『う〜ん、オムライスとかハンバーグ』
「へ〜。肉が好き!って感じかと思った」
『え、どんなイメージ?愛佳はねぇ、イタリアン好き!って感じ』
「いや、それもどんなイメージよ!」
今日は駅前で合流して、一緒にファミレスに向かった。
いつも、私の部活が終わってから合流するから、お腹は空いているし愛佳とこうして、新しいことをできるのが嬉しかった。
案内された席につき、メニューを開く。
『私、結構優柔不断なんだよねぇ』
「オムライスとハンバーグで悩んでるの?」
『そうそう〜どうしようかなぁ』
「じゃあ私ハンバーグ頼むから、理佐オムライスね!」
『え?愛佳それでいいの?』
「いいの!どっちも好きだし!どっちも食べれるじゃん!」
向かいに座っている愛佳が、私の目を見て笑う。
あぁ…なんだろう、この胸のざわつきは。
愛佳の笑顔を見ると、胸がキュッとしめつけられる。
「ん?どうした?」
『あ、ううん。なんでもないけど』
思わず、ボーッと愛佳のことを見つめてしまって、不思議そうにしている愛佳。
"おまたせしました〜"
しばらくして、注文したモノが運ばれてきた。
「いただきま〜す!」
『いただきます!』
愛佳もお腹が空いていたのか、早いペースで口にハンバーグを運ぶ。
「ほい!半分食っていいよ!」
『愛佳食べるの早…』
「あぁ、理佐はゆっくりでいいよ!私いつも言われるんだよね、食べるの早いって」
ゆっくりでいいよ。なんて言っておきながら、私がオムライスを口に運ぶ度に、物欲しそうにこちらを見ている。
『ふっ、やめてよ、その顔』
「えっ?変な顔してた?」
『なんか、ご飯待ってるワンコみたい』
「なんだそれ!気にしないで!」
『いいよ、はい。こっち食べな』
やっと半分ぐらい食べ終えたオムライスを愛佳に渡すと、嬉しそうにスプーンを構えた。
愛佳と居ると、何をしてても 楽しいんだなぁ…
そんなことを思いながら、ハンバーグを食べ進める。
すると、愛佳は一口分だけ残して、スプーンを止めた。
『ん?食べないの?』
「あげる!最後の一口!」
『えっ、いいよ、食べなよ!』
「はい、あ〜ん」
一口もらったものの、徐々に恥ずかしさがこみ上げる。
それをごまかすかのように、私のハンバーグも愛佳に一口あげた。
「ありがとう!あ〜お腹いっぱい!」
『私もお腹いっぱい。楽しかった〜』
お会計を済ませて、お店を後にする。
愛佳と別れた後の帰り道、ふと思い出す。
あと、3日。
「7日間来て」の言葉の意味なんて、ただあの場で適当に発した言葉だと思っている。
きっと3日後愛佳は「7日間、本当に来てくれた。明日からも遊ぼうね」なんて言って笑うんだろうな。
--続--