➖3日目。








「ねぇ、プリクラ撮りに行かない?」



『プリクラ?別に、いいけど…』






愛佳が急にそんなことを言い出して、私達は公園を離れて駅前の方までやってきた。





そこにあるゲームセンターに入る。






「理佐、クレーンゲームとか得意?」



『え〜どうだろう?あんまりゲームセンターとか来ないから…』



「まじで?私、大好きなんだよねぇ」







そう言って、小さいぬいぐるみの入ったクレーンゲームをやり始める。




すると、1回目で簡単に、ぬいぐるみを落とした。







『えっ!すごいじゃん愛佳!』



「これは簡単!取れそうだからやったの!」



そう得意げに言って、笑う。







『ねぇ、あれは?あの大きいの!』



「取ったらもらってくれる?」



『え、いいの?じゃあ取って!』



「よ〜し!任せろ!」






愛佳はスクールバックを私に預けて、ゲーム機の前に立った。





ゲームセンターに来ない私は、こういうものがどれぐらいで取れたら凄いのかもよく分からないけど、失敗するたびに愛佳と「あ〜惜しい!」と悔しがっている時間さえ、楽しかった。








それから、2000円ぐらい使っただろうか?







「お!いける!これはいける!」



『えっ!取れたぁ!すご〜い!!』





愛佳が狙っていたぬいぐるみは見事に取ることが出来た。






「はい、プレゼント!」



『え〜嬉しい!ありがとう!』





渡された大きいクマのぬいぐるみを両手で抱き抱える。





「ははっ!理佐、クマのぬいぐるみ似合う!可愛い!」



『似合うってなに?それ褒められてるの?』



「褒めてる褒めてる!それ持ってプリクラ撮ろ!」




クレーンゲームにはしゃいでいたら、ゲームセンターに来た本来の目的を忘れていた。



プリクラなんて、いつぶりだろう…。





愛佳と二人きりの空間に、何故だか妙に緊張している自分が居た。




プリクラを撮っている間も、笑いが絶えなかった。





「はい、これ!失くさないでよ〜?」


『ありがとう!失くさないよ、大事な思い出だもん!』





半分こにしたプリクラを貰って、見てみるとどの写真も楽しそうで、二人の思い出が 残っていく気がして、嬉しかった。






「今日も楽しかったな〜、ありがとう!」



『こちらこそありがとう!』



「明日はさ、ご飯食べに行かない?」


『うん!行こう!』


「やった!じゃあ、また明日」


『うん、また明日!』







愛佳と別れ、家に着き、ぬいぐるみを部屋に置いた。





『…かわいい』




クマのぬいぐるみを見つめながら、さっきまで愛佳と過ごしていた時間を思い返すと、自然と笑みが溢れた。





私は今日もまた、幸せな気持ちで、一日を終えた。






--続--