「あー!もう、理佐ちゃん!洗濯機のスイッチ入れてないじゃん!」
『え?押してなかった?』
「もう終わってるはずだったのに〜」
『まあ今日は時間あるしいいじゃん』
佑唯と付き合い始めて、2年の月日が経った。
そして、同棲を始めてから半年。
少しぶつかることもあるけど、喧嘩になることはなく仲良くやっている。
「だってこれ今終わってたらもっとゆっくり理佐ちゃんと時間過ごせたじゃん!」
『今洗濯してる間にくっついてればいいじゃん』
頬っぺたを膨らませていじけてる佑唯に向かって両手を広げると、すぐに嬉しそうな顔をして、私の元へと駆け寄ってきた。
「理佐ちゃ〜ん」
『はいはい』
私のことをギュッと抱きしめながら、私の顔を見て嬉しそうに笑っている。
『なんかイヌみたい』
「ワンっ!」
『ハウス。』
「いーやーだー!理佐ちゃんとくっついてる!」
『ハウスはベッドだよ〜?行かない?』
「…行く!」
自分で言うのもアレだけど、付き合って2年経ったとは思えないぐらい、仲が良い。
誰かと半年以上も付き合ったことのなかった私が、佑唯とは長い付き合いになっていて、初めて"別れ"を考えずに付き合えている人。
むしろ、離れたくない。離したくない。
私達は仕事の休みが一緒だから、こうして一緒に過ごすことが多い。
出かけることもあるけど、ほとんどが家でのんびりと過ごしている。
こんなに長い時間一緒に居ても、佑唯との時間は飽きないし、毎日楽しい。
「ねぇ今日なに食べたい〜?」
『ん〜カレー』
「カレーかぁ。じゃあ洗濯物終わったら買い物行こう!」
いつもと変わらない、何気ない会話。
それすらも幸せに感じる。
『なんか、さ……』
「ん〜?」
『結婚、したいね。ちゃんと結ばれてるっていう何かが欲しい』
「そうだね。私は、ずっと理佐ちゃんのことを愛してるよ。…っていう言葉だけじゃ不安?」
『ううん、それは伝わってる。今はまだそれだけで充分幸せなんだけどね』
「いつかできる日がくるといいね。そんな日がくるまで、一緒に居てね?」
『もちろん。』
佑唯が嬉しそうに笑う。
それに釣られて、私も笑顔になる。
佑唯とならどんなことも乗り越えられる。
何度そう思っただろう。
あの頃の私を思い出すと、恥ずかしくなる。
もし今、あの頃の私に会えるなら「今すぐそんなバカなことはやめな」って伝えたい。
それぐらい、佑唯と付き合ってからの時間は、新しい自分をたくさん知れて、楽しくて 幸せ。
「ねぇ、理佐ちゃん?」
『ん?』
「私のこと好きになってくれてありがとう。」
やっぱり、佑唯はいつでも真っ直ぐな人だ。
最初はそれも、照れくさかったけど今の私は違う。
佑唯と一緒に居るようになって、私自身も、佑唯に真っ直ぐな気持ちを伝えられるようになった。
『佑唯こそ、私を好きになってくれてありがとう』
佑唯に出会えたから見えた、新しい景色。
佑唯に出会えていなかったら、今の私はどうなっていたんだろう?
こんなにも深く誰かを愛せる時がくるなんて、思ってなかった。
これからも 佑唯の幸せを願い、佑唯との幸せを願い、その隣には 絶対に私が居たい と思う。
遠回りして見つけた、愛する人。
私はこれからも佑唯のことを
『愛してるよ』
--終--