「まさか二人がこんなに長く一緒に居るとはね〜」
『愛佳はあの頃の私を一番知ってるから特にそう思うでしょ?』
「うん、そうそう!あの理佐が…って思うよ」
愛佳とは頻繁にではないけど、たまに連絡を取り合ったり、こうしてご飯を食べに行ったりして、近況報告をしたりする。
もちろん今回の報告は、佑唯との結婚のこと。
『でも愛佳も、梨加とまだ仲良くやってるじゃん?』
「まあね〜。まあうちらはまだ先の事考える余裕ないよ。今も幸せだし、この先も一緒に居たいけどねっ」
みんなそれぞれ望む未来があって、ペースがある。
想像も出来ない未来を確立した "今" を決めるなんて、簡単なことではない。
佑唯と決めた結婚を、絶対に後悔しないし、後悔させない。
『あ、佑唯も用事終わったみたい。愛佳に会いたいって』
「私も会いたい!呼んでよ!」
別の用事で出かけていた佑唯から連絡が来て、合流することになった。
〜〜〜
「やっほ〜!愛佳ちゃん久しぶり!」
「お〜っ佑唯〜!久しぶり!相変わらず元気そうだな!」
佑唯も合流してしばらく3人で話していると、思い出話に花が咲いて、話題が尽きなかった。
気づけば佑唯が来てから1時間が経つ。
「あっ、そろそろ梨加が仕事終わるから帰らないと」
『じゃあお開きにしますか。先にちょっとお手洗い行ってくる』
「はいよ〜。……ねぇ、佑唯。理佐のこと、変えてくれてありがとうね」
「ん〜、それ理佐ちゃんにも言われるんだけどね、私は何もしてないよ。理佐ちゃんは元々ああいう人。あの時は、それをちょっと見失っちゃってただけだよ。私はただ、あのままの理佐ちゃんを好きになっただけ。」
「ははっ、やっぱり理佐の隣に居るのが佑唯で良かったわ。」
テーブルに戻ると、佑唯と愛佳は笑い合って何かを話している。
『なんの話〜?』
「理佐のことこれからもよろしくーって話」
「愛佳ちゃんに言われなくても理佐ちゃんの面倒は私はこれからもずーっと見るけどね!」
『ははっ、なに二人して。』
素敵な友達も居て、誰よりも好きになれた人も居て、今の私に 幸せ 以外の言葉なんてないんじゃないかと思う。
それぐらい、この瞬間を幸せに感じた。
「じゃあ、今度は梨加も入れて4人でまたご飯でも行こっ!」
『うん、そうだね。今日はありがとう』
「こちらこそありがと!色々忙しくなるだろうけど、なんかあったらいつでも頼ってね!」
『ありがとう。じゃあ、またね。』
愛佳と別れて、佑唯と帰り道を歩く。
なんだか佑唯は幸せそうに微笑んでいて、きっと私の居ない時に愛佳と良い話でもしたんだろう、なんて思いながら佑唯の手を握った。
こうしてこれからも、佑唯の隣で同じ道を歩んで行く。
それがどれだけ心強くて、幸せなことか。
きっと、今実感している以上に この先実感することが増えるだろう。
その度に、私の隣に居るのが佑唯で良かったと、佑唯にもそう思ってもらえるようにこの先の人生を歩んでいかなきゃいけない。
そんな風に思えるのは、今までも、これからも佑唯だけ。
なんで佑唯なのか?
そんなことは、わからない。
佑唯じゃなきゃダメなんだ。
だから、これからも佑唯の隣で 笑っていたい。
私の隣で、笑っていてほしい。
そう思えるのはきっと、やっと出会えた、心から愛せる人だから。
--終--