久しぶりに『狐の嫁入り』という言葉を聞きました。
それも私よりずっと若い人の口から聞いたのでビックリしてしまいました。
今では殆ど誰も使わなくなってしまった『狐の嫁入り』ですが
日常会話の中に登場すると
やはり日本語の表現の深さを思い出させてくれます。
狐の嫁入り』を知らない方もいるかも知れないので
今日はその意味を解説してみようと思います。


狐の嫁入り』は本来
闇夜に山野で狐火が連なっているのを、狐の嫁入りの提灯行列に見立てた表現です。
それが今では陽が差した天気の良い日に突然にわか雨が降るという意味で使われています。
どちらも珍しい、あるいはあり得ない状況を
狐に化かされていると解釈した表現のようです。


古臭い日本語と言ってしまえがそれまでですが
使いこなせば渋さが生まれます。
もし天気雨に遭遇したら
狐の嫁入りだ」なんて言ってみてはいかがでしょうか?