千葉県の小学校でちょっとした事故がありました。
職員の方がプールの給水口の栓を閉め忘れたことで大量の水が流出したのです。
その量は約9200立方メートル。
水道料金にすると約438万円だそうです。
事故の経過を簡単に説明すると
開催される水泳教室のために準備していた際に水を浄化するための循環器の故障が発覚し、
対策として新しい水を注ぎ排水溝に流すことで水を浄化しようとしたが
循環器の修理が完了した後も給水口の栓を閉めるのを忘れたために大量の水が流出し続けてと言うことです。
職員のミスはもちろんですが
プールに水が満たされると給水口が水面の下に隠れるために注水音が聞こえなくなることも原因となってしまったようです。
今回の事故を受けてこの小学校では工事をして給水口が水面下に潜らない形状に変えています。
その他にももっともらしい再発防止策が挙げられていますが
何か根本的に間違っているのではないかと腑に落ちない点があります。
電気の場合は異常に使用されればブレーカーが落ちます。
漏電が疑われるレベルであれば調べることもあります。
あまり知られてはいませんがガスの場合も同じような機能があります。
大量のガスが急激に消費されると電気のブレーカーと同じようにガスも止まるんです。
電気にしてもガスにしても安全のために備わっていて当然の機能です。
今回の事故ではどうしてこんなにも異常な水道が流出したにもかかわらず
途中で遮断する機能が働かなかったのでしょう。
水道は栓を捻ればいくらでも出るようになっているのでしょうか。
だとしたら問題はそこにあると思います。
給水口がどこにあろうが誰が栓を閉め忘れようが、
9200トンもの水が流れ出て438万円も請求されるという事態は異常です。
電気もガスも水道も、そして電話料金やその他の含めて
異常に使用されれば機材の故障やトラブルをはじめ犯罪行為なども疑って
すぐに実態を調査できなければいけません。
平気な顔で「今月の利用料金は438万円です」なんていう様では話になりません。
これだけの水の流出に繋がった原因が単純な栓の閉め忘れではなくもっと重大な問題点にあったとしたらどうなっていたでしょう。
「今月の利用料金は438万円です」と言う前に異常な事態に気付き迅速に調査すべきだったのではないでしょうか。
例えば水道管の破裂は人の命なんて簡単に奪ってしまうほどの力を持っています。
管理している方達にはもう少し緊張感を持っていただきたいものです。
最後に、流出してしまった大量の水道水は河川などに流れ込んだものと想像しますが
生態系に影響を与えていない事を心から祈っています。