問題の出題条件や重要な部分を読み飛ばしてしまう子供がよくいます。
そして、たいていの場合、後でじっくりと見直したら、うっかりミスだったということに気づくわけです。
ただし、これは当たりまえのことです。子供に限らず人間は誰でもミスをします。ビジネスの世界でもヒューマンエラー(人的ミス)をゼロにすることは不可能だと言われているぐらいです。
ケアレスミスは、特に男子に顕著です。
いやいや勉強していたり、早く終わらせて遊びたいと思いながら問題を解いていたりすると、集中力を欠き、必然的にケアレスミスはおこります。これはその時の心理的な状態も大きく影響しているはずです。
また、あわてんぼう、落ち着きがない、そそっかしい、思い込みが激しいなど性格面も大きく影響します。この場合は、自分の性格を自分なりによく理解して受け止め、他人より人一倍気を付けるよう意識すれば、最小限にミスを抑えられるようになるはずです。
意外にもミスが少ない人ほど、「自分はミスが多いので気を付けなければならない!」、と思って自分を戒め、気をつけている場合が多いのです。
これら心理や性格にかかわることは、実際に大切な試験やテストなどでケアレスミスをして、悔しい思い、痛い思いをしながら、自分で気づき注意していくべきです。
私は塾や予備校で、口を酸っぱくして生徒たちにケアレスミスの防止を呼び掛けていますが、かつて最後まで私の注意やアドバイスをまったく聞かない生徒がいました。
「本番になったらちゃんとやりますよ~」これが彼の口癖でした。
「普段の習慣づけができていないことを、本番にだけちゃんとやれるはずがない!」
「それどころか本番で慣れないことをしようとすると、よけいな緊張をしてヘマをすることになるぞ!」
私は何度も何度も繰り返し注意したのですが・・・。
結果的にその生徒は、ケアレスミスの多発が原因で本番の高校受験に失敗してしまいました。もう10年近く前のことですが、今でも忘れられません。
その後、彼は嘆き悲しみながらも、自分は実力で落ちたわけではなく、ケアレスミスで落ちたのだという言い訳をあちこちでしていました。
それを見ていた私は思いました。
これではこの子は、また同じ失敗を繰り返すことになるなぁ・・・・。
見るに見かねた私は彼に言いました。
「ケアレスミスも実力のうちなんだよ!」
「ケアレスミスをなめるなとあれだけ言っただろう!」
「これを機会に自分自身の性格や行いを見つめ直せ!」
「そして、普段からケアレスミスには人一倍注意しろ!」
「そうすればきっと今回の失敗は、次への成功につながるだろう。」
大変厳しい言葉だったかもしれませんが、私は彼の再起を願ってそう言ったのです。
作り話みたいな話ですが、その後、彼は大学受験で第1志望校にみごと合格して、私のところにやってきました。そして、「3年前、あの言葉を言われた時には、ショックだったけど、あれが良い転機になったような気がします。ありがとうございました。」と言ってくれたのです。
私は彼の背骨がしなるくらいに抱きしめました。
子供たちは失敗して痛い思いをしながら学んでいくわけです。
結局、その失敗を次にどう活かすかが大事なのだと思います。
彼は痛い思いをして、自分の失敗の原因に気づき、それを克服することによって、見事成功を掴みとることができたのです。
これこそ、勉強、そして教育の醍醐味ではないでしょうか。
ケアレスミスを軽んじている人は、将来テストや入試、そして社会に出て必ず痛い目を見ます。そして、その失敗をした時こそがチャンスなのです。失敗を素直に認めて、心から反省すれば良いのです。
ケアレスミスを防止するには、
「慌てず落ち着いて取り組む」
「今に集中する」
「必ず見直しをする」
という3つの習慣を身に付ければ良いだけです。
普段の勉強やテストにおいて、20~30問に1問程度のケアレスミスなら視覚認知力的には問題はないと思います。
1科目全20~30問のテストで1問くらいのケアレスミスは誰にでもあるものです。
しかし、1科目全20~30問のテストに3問以上のケアレスミスがある場合。あるいは、落ち着いて取り組み、ちゃんと見直しをしても、どうしてもケアレスミスが減らないという場合は、視覚認知力の未発達が考えられます。
ということで、次回は、このような視覚認知力の未発達の場合の対策法をご紹介します。
勉強嫌いな小学生の勉強法
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