前田日明 VS アンドレ・ザ・ジャイアント 
Akira Maeda vs Andre the Giant
前田日明 著書『パワー・オブ・ドリーム』から 
タックルを仕掛けるとアンドレは上から体重を浴びせ、オレを潰そうとした。オレは不自 然な形で尻餅をつき、首がガクンと詰まった。目潰しとチョークでオレを攻めてきた。必 死でエスケープ。
キックを叩き込んでも顔色ひとつ変えないアンドレ。自分からロープに走り、両足タック ル。バチーンと火花、アンドレがナックルパンチ。崩れたオレをつかまえて、フルネルソ ン。万力のようなパワー。ロープブレイクを認めないレフェリー、グルだ。絶体絶命。
リングサイドの藤原さん「構わねえ、殺せ!」。新日側の通路、猪木さん以下全選手が出 てきてリングを眺めている。反対側、外人選手も勢ぞろい。普通、荒れてくると誰かが入 ってきて試合をブチ壊す。ところが、見ているだけ。オレは罠にハメられた。
(アンドレ側)悪役マネージャー、若松さんだけは拡声器でがなりたてる、職務を全うし ていた。
試合後、猪木さんや坂口さんに「これはどういうことですか」。しかし、みんな「自分は 知らなかった」と言葉を濁すだけ。真相は闇から闇へと葬られ、テレビの録画からもカッ ト。だが、この試合はオレに大きな自信をつけさせた。
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