去年の秋、ふと思った。
「そうだ、スキーに行こう」
大学時代から子育て中まで、冬になればスキースキー好き好きスキー、で、年に6~7回はゲレンデに行っていたのに、いつしかスキー場に足を運ぶのが面倒になっていった私。
行ってしまえば愉しいのに、行くまでの準備も帰ってきてからの片付けも手が掛かり、家族でい行けばお金も掛かる、って言うんで、長男が中学に上がるのを期に全く行かなくなってしまった。
しかし何の前触れも無しに、「スキーに行きたい」という気持ちが心のどこからか湧いてきた。
でも家族は今さら行かないし、誰かを誘うしか無さそう・・・
ダメ元で、今でも家族でスキー旅行をしている同世代の友人に打診したところ快諾してくれた。
行く気は満々でも、私も友人も、チェーンを装着してまで車を出す元気がもはや無かったので、ここは金にモノを言わせて(?)新幹線で行くことに決めた。
8年ぶりのスキーで白羽の矢が立ったのは、スキーもショッピングも便利、しかも晴天率の高い軽井沢プリンススキー場。
ここはコテージを何度か使わせてもらって、都内から1時間新幹線に乗れば別世界、
360度山に囲まれて、とても雰囲気が良く気に入っていたので迷わず予約したのだが、当日朝8時に到着すると、シンシンと降る雪、雪、こな~~ゆき~~♪
雪の降る中、ホテルのピックアップバスに乗って到着すると、なんと春節で休暇中の中国人でいっぱい。
多分宿泊客の半分はチャイニーズだったと思う。
でもよく世間で言われているようなイメージとは違って、皆さんマナーがとっても良い。
(リフトの列に割り込むこともなくむしろ日本人に割り込まれてもイヤな顔も見せない。つまり長い列に対する頓着が無いのかも。)
さてさて、今回のこのスキー企画において、私がどうしても実現したいことがあった。
それは
「スノーボードを体験してみたい」。
これまでも一度だけスキー友達と室内スキー場のスノーボードスクールに入った事はあったが、短いコースで受講したのもあり、「うーーむ、何が面白いのかさっぱりわからん・・・」
とそれっきり投げていた分野であった。
だけど何でだろうな~、老い先短くなってくるとやりかけの課題を片付けたくなってくるのか、
「とりあえずもう一回やってみよう」
って変な気持ちを持ってしまった。
なにしろ初めてだし不安が多いし、スノーボードは頭、お尻、膝をプロテクトしないとダメだよ、って聞いていたのでインナーに履くプロテクターと、ついに欧米人並みにヘルメットも購入。
ゴーグルはSMITH製のハワイアン柄!!
(これは色んな人から「カッコいいね~」と言われていい気になった。)
これで準備万端。
同行の友人は首尾一貫してスキーヤ-なためスノボはやらないって言うし、仕方無く友人を残し一人でスクールに入ってみた。
最初だし、パーソナルレッスンにしようかなぁ、、と迷っていたけど、友人の「いいんじゃない?グループレッスンで」っていう一言でグループレッスンへ。
ところが金曜の平日で、更にスノボのレッスンで、っていうんで午前は私ともう一人の男の子、
午後は私だけ、っていう結果的にほぼ1日パーソナルレッスン。
しかもあなた、先生はイケメンなのですよ!
パーソナルレッスンの1/4の料金でイケメン先生をほぼ一人占め、っていうなんとラッキーな状況。
(ちなみにレベル別の他、外国人観光客のために、ENGLISH ONLYのレッスン、中国語のレッスンと、言語別のクラス分けもある。)
そんなんで午前午後でレッスンを受けたわけだけども、やっぱりスキーで慣れてしまうと、両足を固定されたスノーボードはどうしても恐怖心が先に立ってしまい、全身ガッチガチでどうにもならない。
スキーでそこそこのスピードの耐性はあるけれども、止まり方に自信が無いもんだから、スピードを抑えたくてイチイチエッジを立て過ぎて転ぶ、みたいな。
もうお姉さん、お尻が痛いっす(泣)
それでも頑張ってレッスン開始後1時間でリフトに乗って、午後には一通りのターンは教わって、イケメン先生の補助付きでどうにかこうにか降りて来れるようになった。
あーーしんど。。
最後は外れたゴーグルを直す気力も無く、イケメン先生に直してもらうという「セルフお姫様状態」に。
もう、補助って言うか介護だね。
そう言えば先生に言われたわ、「なぜ今になってスノーボードをやろうと思ったんですか?」
と。
ま、至極まっとうな疑問だけど、明確な理由なんか、無い。
強いて言えば、
「そこに雪山があるからさ」
ってことかな。
レッスンの様子をリフトから見ていた友人が面白がって「すっごく愉しそうだったからスマホで動画を取ってみたんだけど、ゴメ~ン転んでる動画しか撮れなかった~~」
って笑われた。
でもね、良いんですよ。
旅の恥はかき捨て、って言うでしょ?





