この国はどうしてこんなにも過保護なのか。
電車の案内一つとってもそう。
10秒置きに何らかのアナウンスが流れ、
「私たちは告知をしましたので、たとえお客様が乗り過ごしても悪くありません。」
と言わんばかりの行き過ぎた配慮。
とにかくうるさい。
そもそも、何か問題が起きた時にユーザー側がサービス提供側に対して、或いはそれを管理するお役所に対して全責任を被せる事が原因だ。
それ故、サービス提供側とお役所は臆病になり、クレームが起きないための最善努力、というよりかは、クレームが起きても自分が責められないための仕組みを作る。
ユーザー側が勝手に「お客様は神様だ」と勘違いをしてしまう。
この言葉は良い加減そろそろ抹消した方が良い。
これでは面白いサービス、思い切ったサービスは生まれるはずがない。
台風の後に波乗りをする事は、サーファーにとってはbig waveを掴む絶好の機会だ。
万一事故が起きたとしても、彼らは誰かのせいにする事は無い。
本来サービスもそうあるべきだ。
安全を確保すればするほど、サービスがつまらなくなる。
うちの子供が遊具で怪我をした。
学校側の監視はどうなっていたのか。
担任は何をしていたのか。
文部科学省はこの問題をどう捉えるのか。
学校側が、
「申し訳ございませんでした。」
と答えていては、
この国の学校や公園から「遊具」が無くなる日はそう遠くない。
もちろんサービス提供側や制作側は、ユーザーに対して、120%満足をしてもらえる努力が大前提だが。
「人のせいにしない」
まずはそこから始めるべきだ。