免疫の話し-1 〜免疫力の測定〜
 さて、では自分の身体の免疫力がどの程度なのか、測定できるのでしょうか?
 「免疫力を強化する(宮坂昌之・著、講談社ブルーバックス・刊)」「アレルギーに負けない免疫体力をつくる(高田明和・著、日本教文社・刊)」などを参考にして、纏めてみます。

 

 私達の身体に備わった免疫系は、多種類の細胞からなっています。それらの免疫系は、細菌やウイルスを除去する、寄生虫などの感染を防ぐ、がん細胞の発生を抑制するなどの、様々な機能を分担します。
 それぞれの機能で担当する細胞が大体決まっていて、通常は幾種類かの細胞達が協力して特定の機能を発揮します。ですから個々の細胞の機能を見ただけでは、免疫系全体がどれ程の防御力を持つのかの判断はできません。もちろん血液中の白血球、特にTリンパ球(Tリンパ球にも種類があり、それぞれ役割が異なります)やNK細胞などの数や能力を調べることはできますが、それで免疫と言う系全体の機能は分からないのです。
 また特定の病原体に対する反応性は、人それぞれで大きく違います。

免疫の話し-2 〜免疫力の強化法〜

                       (続く)