甘味料によるアレルギーが、最近注目されています。
 今年5月の日本アレルギー学会春季臨床大会では、わが国初となる、甘味料による即時型アレルギーの全国調査の結果が示されました。医師1079人への聞き取り調査で、21人の医師から33例(確定15例、疑い18例)の報告があったそうです。原因としてはエリスリトールが15例で最も多く、キシリトールが10例、ステビアが2例と続いています。

What's PROUSION !? ~プラウシオンあれこれ~

 上の表は、今回の全国調査でアレルギーの報告があった甘味料です。
 キシリトール、ステビアなどの食品添加物は、JAS法に基づき、加工食品の原材料名への記載が義務付けられています。しかし、食品に分類されるエリスリトール、ガラクトオリゴ糖などは、原材料名としての記載を省略できる場合があります。
 JAS法では、複合原材料(2種類以上の原材料からなる原材料)の原材料が3種類以上ある場合、「原材料に占める重量の割合の高い順が3位以下」かつ「原材料に占める重量の割合が5%未満」のときは原材料名を「その他」と記載できるとされています。甘味料がごく少量しか使われていない場合、原材料名に記載されない可能性があるわけです。
 ダイエット志向や、近年話題となっている糖質制限などで、上記の甘味料を摂取する機会が増えています。例えば「糖質0」を標榜する疑似ビールの標記を見てみてください。

 ご注意を。

   (MNオンラインから)