糖尿病患者は、糖尿病のない人に比べて癌の発症リスクが上昇することが示された。
 日本で行われた研究の系統的レビューとメタ解析から明らかになったもので、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝症候群診療部の能登洋氏らが、6月25日から29日まで米オーランドで開催されている第70回米国糖尿病学会学術集会(ADA 2010)で発表した。
 特定部位の癌について系統的レビューを行ったところ、糖尿病がある場合、1件以上の研究で肝臓癌、子宮内膜癌、膵臓癌、胃癌および肺癌のリスク上昇が有意に認められた。
 世界的にみて糖尿病の有病率が増加していることを考えれば、癌の予防と早期発見は糖尿病管理の重要な要素である。


因みに…
糖尿病に罹ったら生涯コストは2000万円
【第70回 米国糖尿病学会(2010年6月25日~29日)】

発症後15年で、生涯の直接的医療費の60%を要する。
     ↓
極めて高額の医療費を要する合併症である脳卒中や冠動脈疾患が、糖尿病発症から15年の間に起こるから。


     ペタしてね