【Hard&Prog列伝 Darryl Way's Wolf】
カーヴドエアを脱退したヴァイオリニストのダリル•ウェイが結成したダリル•ウェイズ•ウルフは1973年にファーストアルバム『Canis Lupus』をリリースしています。
このファーストアルバム、前半はダリル•ウェイがヴァイオリンのプレイを前面に出しまくるようなものじゃなくて、バンドとしての音を出す事をしていると思います。このアルバム、個人的にはミドルテンポのクールな感じの曲で、ボーカルラインも耳につくしヴァイオリンソロもメロディアスな「Isolation Waltz」、インストゥルメンタルでスリリングなバンド全体での演奏を挟んで各楽器が際立つソロパートを用意してる「Isolation Waltz」、ダリル•ウェイのヴァイオリンが素晴らしいバラードの「McDonald's Lament」が気に入ってます。どのパートも上手い人が揃ったバンドですが、特にギターのジョン•エサリッジのプレイも光るアルバムになってます。
同年、セカンドアルバムの『Saturation Point』をリリース。このセカンドはアップテンポ、ヴァイオリンやギターのフレーズやソロも素晴らしくてスリリングなインストゥルメンタル「The Ache」から始まってます。二曲目の「Two Sisters」も素晴らしい演奏の上にボーカルラインも印象的です。その他、美しいメロディのインストゥルメンタルのバラードでジョン•エサリッジのアコースティックギターも素晴らしい「Slow Rag」、ハードでスリリングな「Game Of X」や「Toy Symphony」などが個人的には特に気に入ってますが全曲クオリティが高いアルバムです。
74年にはボーカルに元イフのジョン•ボジキソンを迎えサードアルバムの『Night Music』をリリース。このサードは一曲目の「The Envoy」、二曲目「Black September」とボーカルをメインにした楽曲から始まってますが、一方でジョン•エサリッジのギターが活躍するジャズテイストの「Flat 2-55」、ダリル•ウェイのヴァイオリンソロも素晴らしく展開も激しい「Steal The World」など実験的な雰囲気の曲もあります。個人的には愁いがあるボーカルラインの「We're Watching You」、アップテンポでヴァイオリンのリフやフレーズも素晴らしく、かっこいい感じの「Comrade Of The Nine」なども気に入ってます。
ダリル•ウェイズ•ウルフは質の高いアルバムを残しましたが残念ながら僅か二年ほどの活動期間で解散してしまいます。この後、ダリル•ウェイはカーヴド•エアに復帰し再び脱退した後はソロ活動やゴングやジェスロタルなどとのセッションも行います。ギターのジョン•エサリッジはソフト•マシーンに参加。ベースのデク•メセカーはキャラヴァンへ参加し80年代にはマリリオンで活躍しています。




