2/19に実施された慶應義塾大学2018の問題がYMSの解答速報にアップされていました。
慶應義塾大学医学部は東京都にあり、私立医学部としては最上位レベル、6年間の学費は2175万円になります。
ほとんどの問題が空所補充形式、ごく一部が記述形式となります。
時間は100分。
4題。
はっきり言ってすべり止めになる大学ではなく、地方の国公立医学部よりも合格するのは難しいかもしれません。
これまでは、計算力,頭の回転の速さ,思考力のすべてにおいて、最高品質を求められる難易度でした。
慶應は毎年、[Ⅰ]で小問集合、[Ⅱ]で確率漸化式、[Ⅲ]と[Ⅳ]で難度の高い問題という形式を守っています。
大問3と4で難度の高い問題と書きましたが、大問1も2も難度は十分に高いことが多く、3と4がぶっちぎっているということです。
加えて100分という時間は相当短く、優秀な子ですら6割を取るのはなかなか骨が折れるでしょう。
が、今年2018でかなりの易化に踏み切ったようです。
[Ⅰ]小問集合
以前はこの小問集合ですら、すべて難易度が高いこともしばしばだったのですが、
去年の2017より、(1),(2)はやたらに簡単で、(3)が難度の高い問題という形式になり、今年もそれを引きついだようです。
(3)の同じものを含む円順列は、やったことがないと方針が立つまで時間がかかるでしょう。
[Ⅱ]確率漸化式
ここ数年、この大問で必ず確率漸化式を出題しています。
以前は難易度が高く、確率漸化式が出ると分かっていても対応ができない生徒も多かったのですが、
2017よりこの大問の難易度が下がり、2018もその傾向を引き継いだようです。
[Ⅲ]三角関数
去年まで、ⅢとⅣの難易度はえげつなく、誘導がそもそも誘導になっていないものが多かったのですが、ここへきて急激に難易度が下がりました。
誘導に従い、三角関数の公式を駆使すれば、最後までいけた人も結構多かったのではないでしょうか。
[Ⅳ]媒介変数表示の関数
この大問も誘導が丁寧で、(5)からの難易度は高いですが、円を曲線上で転がす問題などは定番ですので、それと照らし合わせつつ誘導を駆使すれば解くことも不可能ではありません。
以上です。
難易度が下がり、他科目に変化がなければ、合格最低点はこれまでよりかなり上がるかもしれませんね。
作成者が変わったのでしょうか? それとも方針転換?
あまりこの傾向が続くとは思わない方がいいかもしれません。
今年はありませんでしたが、過去の問題では本質を問う内容が多かったので、
難度の高い問題を解きまくるだけではなく、すべての定理を根本的に理解し、できれば証明できるようにしておくべきだと思います。
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