甚大な被害をもたらした今回の大地震と大津波。

『良いことをしよう』という純粋な善意だけで、安易にブログに書いたり、ツイッターで流したり、流れてきた情報を『助けなきゃ!』と必死に拡散したりしてる人がいますが余計に秩序がなくなっています。

この地震は被災規模・被災者数があまりに多く、ただでさえ混乱を招きやすい状況です。

正しい知識がなく、冷静に判断できないなら、むしろネットでは何もしないでください。

献血・募金でも十分です。

考えなしの善意は混乱を生むだけです。


特に、不確定なブログやツイッターを正しい情報と勝手に思い込んで、それを拡散したりアゲたりする行為は、いろんな悪循環を生み出します。
被災者へ注意を促したり(人災など)も、警戒するのは良いことですが、必要以上に恐怖をあおったり現地の方々の信頼関係を損なう恐れがあります。

状況は当事者じゃなければ分かりません。
何もできない歯がゆさから、情報を回したりして少しでも役に立ちたいという気持ちは分かります。
でも、地震発生から間もなく48時間。
状況は変化し、対策も変化し続けています。

ネットであっても安易に行動しないでください。

『励まし』
『避難場所などの地域情報』
『ニュースから被災状況の引用(根拠のある情報)』
『被災した家族・友人などの現在の様子』
などは、被災者の力になれると思います。

『火災に関わること』
『津波に関わること』
『余震について』
『水・火・食事について(米を炊く炊かない等)』
今は既に多くの情報が出回り、被災者の方々も何が正しいのか分からなくなっています。
地域や被災状況によりまったく違います。
被災した皆さんは、自分の状況をよく理解した上で、何をすべきなのかをそこにいる皆さんで声を掛け合ってください。
厳しく困難な状況だと思いますが、ネットに助けを求めるときは、なるべく【地域・状況・欲しい情報】を具体的に記入してください。

専門知識のない方々は、決して軽い気持ちで発言したり拡散しないでください。
間違った情報による犠牲者を出すのを防いでください。
本当の善意であれば、絶対に安易なブログ、ツイート、チェーンメール等を流さないで下さい。

テレビやラジオ等のマスメディアが同じ映像と、自称専門家たちのいい加減なコメントを垂れ流していて、一大イベントの中継の位置づけになってしまい、被災地の人たちが今一番必要な情報を流せない、一番信用できない情報源となってしまっている現状、ひとりひとりの責任ある行動だけが事態を収拾するただ一つの方法です