Bramble:The Mountain King(ブランブル:ザ マウンテン キング) の感想(レビュー)です
かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です
見るときに注意してください
---------キ-------リ-------ト-------リ---------
【PV】
【感想】
初めてゲームを始めたときに、言語 → ガンマ → 注意事項 → タイトル画面 の順番で進みます
グリム童話のようなヨーロッパに伝わる昔話をゲームにしたように見え、実際は中世の残酷な時代のような作品です
命が軽く扱われ支配層のエゴが民衆を苦しめています
ボス戦は高難度で死んで覚えるタイプのゲームとなっています
グラフィック・音楽について
綺麗なグラフィックで太陽が照らしているときはキレイな風景を見ることができ、夜になると恐い風景となります
一部暗すぎて見えづらい場所があったので設定でガンマを上げました
自然の音。川に近づくと大きく聞こえ離れると小さくなります
オーケストラサウンドです
ラスボス戦は山の上の王だからペールギュントが使われています
重厚なアレンジがラスボス戦にピッタリで、曲に聴き入ってしまい死んでしまいました
スポティファイにサウンドトラックがあります
《説明》
ホラーアドベンチャーゲーム です
≪操作≫
左スティック:移動
右スティック:カメラ → 少しだけ動かせる
R1ボタン:ダッシュ
L1ボタン:しゃがむ
✕ボタン:ジャンプ、段差を登る、蔦の反対側に飛ぶ(行けるときのみ)
◯ボタン:キャンセル、蔦から手を放す
□ボタン:インタラクト
オプションボタン:ポーズメニュー
<光の石>
L2ボタン:光を灯す
R2ボタン:光を放つ
L2ボタン(長押し)+ 右スティック:エイム → 照準を動かす
L2ボタン(長押し)+ R2ボタン:光を強化して放つ(強化後)
≪基本≫
1.インタラクト
(1) 白点があるポイントでインタラクトできる
a.遠くから白点は表示されない
b.右スティックで照準を動かし、□ボタンが表示されたところでボタンを押すとその物を拡大する
(a) このとき左スティックで物を回転する
(b) ◯ボタンで元に戻す
(c) 物によっては入手できる。たとえば鍵
(d) 木の人形は、このモードで手に入る
(2) 場所によっては扉を開けたり先に進む
(3) 本をインタラクトすると童話の朗読が始まる
a.左スティックでページをめくり右スティックでカメラを動かす
(4) ◯ボタンでインタラクト終了し元の画面に戻る
2.光の石
(1) 光の石を投げることができる
a.投げると取りに行く必要がある
(2) 光の石が強化されると強く光らせることができるようになる
a.蔦に咲いている花や○印が出たところで使用する
ゲーム内容について
オーリという名の男の子が主人公です
ここで主人公の男の子の名前について注意点があります
ストア説明文には、『Olle(オーレ)』と記載されています
ちなみに H2 INTERACTIVE の HP のみ『オーリ』表記で、他のストアは『オーレ』表記です
ゲーム中では『オーリ』と表記しているので、この感想ではゲーム中の表記である『オーリ』を採用しています
ある夜、目覚めたオーリが隣のベッドを見ると姉のリリモールがいないことに気づきました
どうやら窓から外に出たようです
オーリは姉を探しに暗闇の中を一人で進みます
チュートリアルを兼ねつつ姉を探します
暗闇の中月明かりだけが照らしてくれます
道中女神像が持っている光っている石を手に入れます
洞窟を抜けると女性の歌が聞こえてきます。穏やかな歌ではなく訴えかけているように聞こえます
姉を見つけた後は一緒に旅をすることになります
チュートリアルを兼ねながらこの愉しいひとときを過ごします
最初は人間かと思っていたけど、木からリンゴが落ちたときに二人が小人だと知りました
やがて二人の愉しい旅路が終わりを告げます
ずた袋を背負った巨大な怪物トロールが姉を捕まえてしまいました
弟も拐われそうになるけど、すんでのところで川に落下したことで助かりました
一人ぼっちになったオーリは姉を救いに旅立ちます
ここからはえげつない描写と容赦ない死が待ち構えています
先程までの明るい雰囲気とは違い、暗く辛い展開となります
シャレにならない死のエグさに引いてしまいます
そのときのオーリの生々しい嗚咽を聞くことで、目と耳にダメージを負い心がキュッとします
何もなさそうな普通の道を歩いていてもキツイ場面に遭遇することがあります
「死」が身近にある世界を子どもが一人で旅するのはキツイです
アクションゲームとしても死が付きまといます
最初の方でトラップが仕掛けられているエリアがあります
初めて見たときに何だろうと思って近づいたらトラバサミでした
それに引っ掛かって死んだのがこのゲームで初めての死です
死の描写がエグすぎてトラウマになるぐらいショックがでかかったです
死ぬことがトラウマになる死んで理解するハードなゲームです
落下死しやすい印象があります
端っこにいるとオットットッとポーズを取るけど、そのままバランスを崩して落ちてしまうことがあって油断できません
だから両手を広げてバランスを維持しながら細いところを渡っているときでもハラハラしてました
また、大抵は突然始まるボス戦が死んで覚えるゲームとなっています
ハードな物語にふさわしくハードなボス戦となります
初見殺しのようなところがありボスの攻撃を見つつ対処法を考えます
そして、ボスの攻撃を回避し反撃する術を考えます
ボスの攻撃を一回でも受けると死んでしまうのでハラハラします
一番戦ったのはラスボスです
おそらく『3匹の小豚』の内の一匹だと思うボスに襲われました
始めてのボス戦で、このときまではボス戦があるとは思わず、いきなり包丁で捌かれゲームオーバーになって焦りました
あちこちに登場するボスは醜悪さに満ち満ちていて、オーリに対する殺意が凄まじいです
不気味な容姿をしていて恐ろしいです
上のSSのボスの元ネタは『ハーメルンの笛吹き』かな?
安全だと思っていても危険がいつやってくるかわかりません
実際に安心できる場所もあるけど周囲の風景とかを見ると安心できないことがあります
魔女の家で扉に描かれた魔方陣を解くパズルがあります
魔方陣のパーツが部屋のあちこちにあるので、すべての模様のパーツを手に入れて、それを鍋にぶちこんで魔方陣を打ち破ります
パズル好きでもあるので、ある意味安心できる場所です
私個人にとって残念なことはパズル要素が少ないことです
この旅路を通してオーリの成長を感じることになるけど、プレイヤーの行動によって戸惑いと後悔がつきまといます
時代的には中世ヨーロッパなのかと思います
この時代には魔女狩りが行われ、たくさんの人が死んでいます
童話のようなファンタジー世界かと思っていたら現実に即した重々しい世界でした
旅を続けたいのに心が苦しくなる旅で綺麗な風景を楽しむことよりも辛い現実に落胆することが多かったです
とあるボス戦で直接とどめを刺すシーンがあります
QTE のようになっていてプレイヤーが操作を止めるまで攻撃し続けます
プレイヤーのしている行為が後々オーリを苦しめることがわかり胸を痛めてしまいました
ボスを倒した後の道中で流れる女性による歌が私を癒してくれました
しかし、オーリはこの後さらに辛い光景を見ることになります
とどめを刺すことはトロフィーにも関係しているけど気持ち的には難しいです
初見プレイでは獲得していません
無理です
すべてではないけどカメラアングルが変わると前の場所に戻ることができないのがユニークな縛りとなります
見落としがあるとそのままというのが嫌なのでジックリと探索したいけど死の恐怖が付きまとうので探索したくないというジレンマが働きます
インタラクトすると一人称視点になり、カメラを動かして怪しいところをチェックできます
やり込み要素である『木の人形』を収集したりアイテムが手に入ることがあります
本はこの画面で朗読します
この中でレバーを回すのが難しいです
スティックで回すけど、もどかしく感じることがありました
この中には見るだけで何もできないポイントがあり、今いる場所を知ることができます
見ながら何の意味があるのか考えました
女性の朗読によって物語が進んでいきます
本(ストーリーブック)の朗読も担当しています
この本は基本的に脅威が過ぎ去った後に見つかります
主に怪物の昔話や現在の状況に至るまでの出来事を記しています
童話を言い聞かせるかのような朗読です
魔女の童話はリズミカルに囁きながら歌っているかのようです
この本を読むのが楽しみの一つです
その他・まとめ
全体的にホラーっぽい演出があり、後半になるに従い増えていきます
オーリの旅は苦難続きで子どもには厳しすぎる旅です
序盤の守られた生活から一変します
日が昇っていることがありがたいと思うゲームはなかなかないです
綺麗な童話のような世界を旅するのは楽しいです
しかし、日が沈むと残忍なものがオーリに牙を向けてきます
暗闇が恐い
音が恐い
そしてどんな悪意が潜んでいるかわからず恐いです
やがて日が照らしていても目に見える光景が楽しいものではなくなります
夜の帳が優しさであることを知りました
えげつない光景にたった一人の男の子には荷が重すぎます
ヨーロッパの有名な童話がベースになっているかと思うけど、それをダークにアレンジしています
愛がテーマになっているかと思います。姉弟愛、親子愛 など です
お勧めです
【評価】
○:綺麗なグラフィック
○:音楽 → 山の魔王の宮殿にてのアレンジが素晴らしい
○:残酷な童話と現実の融合した物語
×:インタラクトしたときにレバーを回すのが難しい
×:一部暗すぎる場所がある