私と歌。
私が音楽を好きになったきっかけは、
そもそも加藤登紀子さん。
幼少期あまり声の出し方が分かっていなかったのか、
あるいはキーが合わなかったのか、
童謡が歌えなくて自分は歌が向いていない、と思っていました。
それで歌はあまり好きではなくて
自然と遊ぶばかり。
花を摘んだり
木の実をとったり
昆虫採集など。
今思えば、何かを探すという行為が好きなんだと改めて実感します。
発見の喜び。
それは今でも変わらなくて
ふいに何かを探しにいったり
自分の心の中にあるものを探したり。
幼少期は父の影響で花が好きで
私の誕生日に花の苗を買ってきて一緒に植える、というようなこともあって。
そんな時に加藤登紀子さんの花をテーマにしたアルバムを母が持っていて
百万本のバラもですが
鳳仙花、愛のくらしなどなど
鈴蘭もバラも家に咲いていたし
ダリアも父にねだって種を買いにいった記憶があります。
どんな花なのかと思いを巡らせながら
優しい声を子守唄のように聴いていました。

私が今歌っているのは、昔に聴いていた加藤登紀子さんの歌、
そして大人になって加藤登紀子さんと交わした言葉のおかげで、
今の人生があります。
私の次のステージは、
10月3日(木)心斎橋アートクラブです。

