かつてなぎら けんいちが、
アングラソングで
壁という歌をうたっていた。
ナンセンスな歌である
要は超えるに超えられない壁があり、それが銭湯の女湯と男湯の壁であるという歌である。

ベルリンの壁が崩壊して、もう20年になるのである。
我々が少年時代、クリスマス休戦と称して、クリスマスの日に門が開き、東ベルリンと西ベルリンの肉親同士が会うことができた。
10数年前になるのであろう。ドイツのリューベックにISOの会議で訪れた。リューベックにはドレーゲルが本拠地を置いている都市である。
ここから、車で1時間ほど行くと、東ドイツと西ドイツの国境があり、すでに、国境が開かれていた。ただし 統合前のことである。
地元ドイツ人は自由に行き来できたので、英国人や米国人のISO委員は東ドイツに足を踏み入れたが、我々東洋人は、明らかに地元の人間とは言えないことから、国境までしか行けなかった。
何もない野原と林の風景に鉄条網と機銃が置かれた検問所があるだけであり、
なんとなくドイツ統合に時間がかかるのかなあと思っていた。
しかしその後の両国間はすさまじいエネルギーを費やし、統合した。
未だに多くの社会矛盾、たとえば、東と西の経済格差などを持っているものの
取り除かれた壁の意味は本当に大きい

風呂屋のかべ
それは なぎらさんに任せておこう