拝啓

拝啓　中年のおっちゃん　　失礼おじ様たち
戦後我々の先輩諸兄が奇跡の復興を成し遂げた
昭和
戦後の日本
我々は、その復興のなか
ベビーブーム
という最大の人口増加のさなか
生まれ、そして先輩たちの努力の成果にのっかり
昭和そして　平成の世の中を作ってきました
そして、今
我々は後輩になにを残すことができているのでしょうか
ベビーブームは我々の責任ではないにしても、高齢者社会の本人であることはまちがいありません

今朝の通勤時
目の前に私と同じ世代
祝日とあって車内は比較的すいていた
それにしても、なんですか
足を大またで開き
荷物を横に置いて
知らぬ顔
戦後
高度成長
経済発展のなか
我々は多くのものを勝ち取り、
そして多くのものを
失ったような気がします。
目の前の大また開き
若い世代も当然のように
大また開きで座っている光景が
現実にあります。
7人で座る座席
5にしか座れない光景
すべてこの大また開き
私は思わず、その真ん中に
ボーリングのボールをなげつけて
ストライクと
思わず叫びたくなります。
中年のおじ様たち
我々が次の世代に残すものは
高借金、高負担
低賃金
これらはすべて、我々及び先輩たちの残したもの
いたしかないとしても、せめて
社会生活の規範を矜持をもって残していきませんか
拝啓　中年のおじ様たち
戦後、おやつが少なく、おなかをいつもすかしていた我々が、
夢に見た欧米の世界
大型冷蔵庫をあけ、牛乳のボトルから牛乳をごくごく飲む
子供たち
アメリカのホームコメディの世界
我々の憧れの世界でした。
追いつけ
追いつけとひたすらに
先輩の後を追いかけていた時代をすごし、
いよいよ
後輩にバトンタッチとなったこの時期
時代
もう一度
かんがえてみませんか
矜持をもって
我々が次の世代に残せるもの
残すべきもの

敬具