日曜日、城山三郎さん原作 官僚たちの夏の放映が終わった。
面白かった
特に、岸、池田、佐藤の3代の総理の下に、
戦後、復興、高度成長、日本の戦後処理を政治主導のもとに行っていく姿を描いていて、圧巻であった
岸総理
60年安保
その当時 私は小学生
警官に殴られ、引きずられていく学生
市民はみんな、学生を応援していた
そして
デモの最中に亡くなった樺美智子さん
美智子さんの母親がその遺稿集をまとめた
そのときの詩が
「最後に」である

誰かが私を笑っている
向うでも こっちでも
私をあざ笑っている
でもかまわないさ
私は自分の道を行く
笑っている連中もやはり
各々の道を行くだろう
よく云うじゃないか
「最後に笑うものが
最もよく笑うものだ」と
でも私は
いつまでも笑わないだろう
いつまでも笑えないだろう
それでいいのだ
ただ許されるものなら
最後に
人知れずほほえみたいものだ
池田内閣
オリンピック
私が中学生であった
テレビの画面で、
東洋の魔女 といわれたバレーボール
体操のウルトラC
重量あげ
歓喜していた時代である
佐藤内閣
沖縄復帰は私が大学生のころであった
丁度万博で浮かれていたころである

沖縄復帰前年
沖縄に行った
台湾へ行く途中下車である
沖縄復帰の翌年にも行った
その間
日本は学生運動と赤軍で大きく揺れていた
沖縄復帰とそれがもたらした意味
そして、そのために日本が支払った代償の大きさ
多感な時代であった
私も日本自体も
そして三島由紀夫が自殺した
壮絶な70年が終わった

人生60年近く生きていると、
生きていた証や実感がすでに
歴史の中に入っている気がする

ずいぶん
長く生きてきたな
そんな気がする