物事は、大きく動くときと、静かに停滞しているときの反復である
正に川の流れである
今の時代を見ると、川の流れのどこにいるのだろう
ふとそう思う
経済的恐慌
社会不安
もしかしたら政権交代

でも、我々庶民の生活をみると、大きく変わっているように見えない
なにかしら、首をすっこめて
嵐の過ぎるのを待っているように
思える
でも、10年後
今の状況を振り返ると
大きな変化が起きているのかもしれない
バブルがあった
確かに株の売買に熱狂した時代があった
当時信濃町にいた
大京町に友人がいて、遊びに行くと、近くはマンションラッシュ
ほとんど1億円近い値段であった
10年前、新浦安に移った折、購入したマンションの持ち主は、倒産して、社員は悪くない
みんな私が悪いんですと社長の涙の会見があったY証券であり、購入当時は1億円近くであり、私が購入したのはその1/2以下であった
確かに大きな変動かもしれない
でも、バブルに関係ない仕事をしていた私にとって、大きな変化があったとは実感できなかった
15年ぐらい前、ドイツの Lubeck に2週間ほど1SOの会議で滞在した
有名なドレーゲルの本社工場がある街である
車で30分ほど行くと、東ドイツとの国境があり、国境には物々しい軍備とのんびりした田園風景があった
そして、ベルリンの壁の崩壊
確かに実感した
世界が大きく変わって行くことを
そして、シベリアへ人道支援
時代の大きな変化に取り残されていくシベリアという辺境の地とそこに住む住民
時代が変わってゆくことの、悲劇を
でも、その当時、どんなに今生活が苦しくとも
あの共産主義の時代には戻りたくない
これが、そこに住む人たちの声であった

今我々は川の流れのどこにいるのだろうか
川のよどみにいて、大きくうねり、やがて流れの速い瀬にでるのだろうか
それとも、河口近くの大きな流れのなかにいるのだろうか

10年後その答えがあるのだろうか