アニメの話
今のことではない
ずーとむかし
昔はアニメとは言わないで、動画といっていた
東映動画 この会社が戦後初めて、カラーの動画をつくった
それ以前は、戦争中作られた 桃太郎 海の神兵というのがあった。確か白黒だったと思う
このカラーの動画
白蛇伝といい、中国の伝奇をもとに作られた
内容は、青年に恋をした白蛇が、女性に化けて、青年と恋をする悲恋話で、とても子供むきではなかった
でも、文部省推薦で、小学校時代、見た覚えがある
後で聞いた話、声優が森繁久弥、宮城マリ子さんであった。
宮崎駿さんの対談でも、この白蛇伝に感銘を受け、アニメの製作を志したという話を聞いたことがある。
当時、戦後まもなく、映画は本当に庶民の娯楽であった
赤胴鈴の助 月光仮面などの実写版のヒーローが子供たちの人気であった
こうしたヒーローはヒーローであると同時に、生身の人間が演じていて、ヒーローでも人間
常に現実があった
ところが動画は、人間ができないことを、スクリーンの中に描き、本当に夢の世界へ引き込んでくれた

白蛇伝、そのあと、安寿と厨子王、猿飛 佐助 と毎年1作 夏休みに合わせて、上映されていた

やがて、テレビの時代
鉄腕アトムなどのアニメが続々と登場していったが、1週間に1本という製作スピードのため、東映動画のような質の高さはなかった。
今、宮崎駿というすばらしいアニメ発信者の情熱により、まんがは世界の言葉になり、世界中で日本のまんがが楽しまれている
 でも、もともと漫画とかアニメとかは、反体制的なところがあった
漫画ばかり読んでいないで、勉強しなさい
よく叱られた
母が内職で始めた貸し本屋、私が漫画ばかり読むので、廃業した。
隠れてこっそり読む
そこに楽しみがあった
子供の楽しみがあった
もうあのころのどきどきは、