春たけなわ
と書いていて、
たけなわの意味が気になった
酣と書く
お茶に水に たけなわ闌とかく店があった
闌ともかくのだろう
いずれにしろ、盛り、まっただなか
という意味であろう
よく、パーティで宴たけなわと使う
これは、盛り上がり、そろそろ、終わりにしたいとき使う
少し、使い方がおかしいのか
盛りが過ぎ、そろそろ終わりになっていくという意味もこめられているのかもしれない

桜は7日とよく言う
春たけなわ 桜が満開
でも、あっという間に、葉桜となる
桜はたけなわに似つかわしい花なのかもしれない
坂口安吾は、桜の木の下に魔が棲むと書いていた
桜の木の下に佇んで、落ちてくる桜の花びらを見ていると、どこから落ちてくるかわからない
まるで、虚空で生まれ、虚空から落ちてくる気持ちになるという意味である
桜の木の下にいると、この魔に魅入られる気がするということであろうか

新浦安のシンボル通り
桜が散ると、歩道はさつきで色鮮やかに飾られていく
春の主役の交代もあわただしい
そして、空を見ると、五月晴れの季節が来る
冬から春を待つ、待ち遠しさに比べ、あっという間に春は通り過ぎてゆく
まさにたけなわなのでしょう