今日はまぶしいくらい
コンピューターの前に座っているとき、カーテンを開け、そとの日差しを取り込めない
26畳のリビングは滋子さんの居場所
そばにパソコンを置き、今そこに座っている
窓を開け、春の風景と日差しを入れたいのだけれど、まぶしくて、パソコン画面がハーレーションを起こし、みにくい
二人だけの世界である
今二人は58歳
男性の寿命は76.1歳程度だから、後20年以上こうした世界が続く
1940年ごろの世界の平均寿命は、42歳
2020年には、72歳とのこと
高齢化が進むわけだ
米国では、4人の若者がひとりの老人の経済的支援を行うことになっていく
日本では、二人に対してひとりである
こんな事情がある
我々の行く手には
でも心が休まるのは、われわれの面倒をみた若い人が老人になったときは、また正常な状況にもどることである
春の日差しのなか
4月に新しい出発と別れが始まる
晴れがましい時期となる
一方、60代以上の人たちにとって、出発や出会いとはうらはらに
2対1という数字が重く押しかかってくる
密かに姥捨て山プロジェクトは進行しているのだろうか