月曜日、言語療法の訓練
会話の訓練と食事の訓練を行っている
バナナをかむ訓練を行っているとのことである
ビニルに包み、かむ訓練だそうである
まだ飲み込むまでにはいかないようである
当然、食事と水は チューブとなる
胃瘻(いろう)をつくり、口や食道をバイパスして食事をする
PEGと呼ばれている
正式には 経皮内視鏡的胃瘻造設術というそうである
簡単にいえば、内視鏡を使って、胃壁と腹壁の間にバイパスを作り、その間にチューブを取り付け、食べ物や水をそのチューブを経由して行うことである
介護の立場からいえば、食事をはしやスプーンで食べてもらうよりずいぶん楽かもしれないが、人一倍食べることが好きだった滋子さんには苦痛だったろうと思っている
すべて、口から出なくてもよいので、好きなものを好きなだけ、舌で味わって食べてほしいと思っている
困るのは、口からの食事は訪問介護の人に頼めるが、経管栄養は訪問看護のひとか、家族でなければならないらしい
もちろん、特殊な訓練と資格があれば介護の人に頼めると思うが、日々の食事のためにだけお願いするわけにはいかない
では、訪問看護を頼めばというと、週何回かの制限があるようで、そうもいかない
看護婦さんを食事のためにだけ、、、とはいかないだろう
私のように現役で働いている人間が介護をするときの大きな障害となり、介護保険の枠外すなわち、自費となってしまう
食事は缶に入っている液体状のものとチューブに入っているジェリー状の2つを使用している
液体状のものは、1時間ぐらいかけてゆっくり注入する必要があり、訪問看護の時間枠では難しいので、ジェリー状のタイプを使う
私には時間があるので、液体状のものを使う
2つの使い分けをしている理由は、液体状のものは、医療用となり保険が適用され、30%負担ですむ。
さらに、障害者支援で、30%も戻ってくる
経済的に助かる
ジェリー状のものはなぜか、医療用ではないため、自費となる。
ただし、先生の処方箋が必要となる
介護保険と医療保険
国の制度は決して混合診療はゆるされない
医療と介護を明確に分け、財布を二つにする
一方、介護を受けるひとは、二つに分けられない
介護を受ける人は決して専門家ではない
介護の経験豊かな人が支援してもらえればいいが、そうでなければ、介護と医療の間で振り子のように振り回されてしまう
それでもましで、振り落とされてしまうかもしれない
介護を受けるひとが、セーフティネットからすり抜けないような柔軟性のある制度が求められるし、みんなで知恵を出しながら、助け合う世界である