滋子さんの介護の見直しをしての実感

介護の負担の大きいこと
私自身まだ現役で仕事をしているから、まだなんとか
でも、年金暮らしとなると、本当に家人に負担が大きいと思う
在宅医療を20年以上前、米国の呼吸療法士のひとのセミナーを開催し、そのときの教訓が身にしみる
在宅介護は、コストとりわけ医療費のコスト削減には効果がない
むしろトータルは増える
在宅利用は、かつて米国でポリオが発生した折、病院で入院しているほうが、他の感染症の罹患にリスクが増す
病院ほど汚染されている場所はないということから、在宅へ避難した
これが米国の在宅医療の出発点である
日本と米国の保険制度、家族制度などが大きく異なる
米国の在宅制度をそのままコピーをして、厚生労働省が扱いやすいように修正して運用しているからたまったものではない
日本の出発点は、医療費削減
医療費の米びつが空だから、別の米びつ 介護保険を作り、これが出発点
患者や介護にかかわる人たちのことは、後からつじつまをあわしている
そういう意味ではよくできているが、あちこちに矛盾がある
在宅介護の運用の問題点は一様ではなく、したがって個別論として解決すべきである
でも、現場での柔軟性は非常に低い
制度の内容はみると、結構よくできている
でも、枠から外れるとまるっきり機能しない
これが問題なのかもしれない
滋子さん場合
胃へ直接食事をできるように、おなかに穴を開け、胃と直接チューブでつないでいる
そのチューブを通して、食事を行っている
もちろん水分補給も同じである
この食事は、介護の範疇でなく、看護か家族の仕事となる
単純におなかのボタンをはずし、チューブをつないで、食事(経管栄養)をする行為をなぜ、制限するのだろう
介護のひとに頼めない
そうすると、看護師に頼めば
そうはいかない
看護訪問は週2回程度の制限されている
そうすると、どうなるのであろう
我が家のように、ふたりぐらし
私が仕事
朝夕は私が何とかするとしても、昼間はどうすれば
食事はなんとか1日2回としても、水分はそうはいかない
でも、介護のひとにはたのめない
しかたなく、専門の人に頼む
自費となる
介護のひとが一定の訓練を行えば可能にするだけで、手間も省ける
一般に、介護のひとが家庭を訪問するための移動時間は15分程度なのだろうか
もちろん交通事情がことなれば、変わってくる。
我が家の介護の方に聞くと、30分と想定しているとのことである
雨の日も風の日も、自転車を運転しながらと思うと、感謝の念いっぱい
海風の街である
なおさらである
もし業務が拡大し、1訪問あたりの業務とじかんが増えれば、それだけで効率がよくなり、収益性が上がる
病院のように、同じ建物のなかでの集団介護ではない。大きな街のなかの話である
そろそろ効率論の議論があってもいいのでは