久しぶりの雨である
相対湿度も20%台から80%台
もっとも、気温が低いので、空気中の水分は少ない
人間の肺は水を必要としています。
肺はフィルターのようなもので、空気を吸い込むと、ほこりなどを一緒に吸い込みます。
そのほこりを身体の外に出します
気管の壁の繊毛が動いて、ほこりなどを上にもって行きます
壁面には、水分で湿っており、この水分が繊毛の動きをスムーズにしています。
滋子さんのように嚥下障害があると、痰の水分が減ると粘っこくなって、飲み込みにくくなります。
ですから加湿を十分する必要があります。
今日のように、雨が降って湿度が80%以上あっても、気温が低いので、空気中の水分はずいぶん低い
部屋を暖房すると、湿度は下がります。
加湿が必要になります
ところが、一般の加湿器は、空気中に100%以上の水分は含まれません
気温を上げればいいのですが、限度があります
したがって、空気中に溶けこんでいる水分とは別に水分を気管に送る必要があります。
別の方法がネブライザーです
ネブライザーは、水分を2~4μの細かい粒子にして、送り込みます。それより小さいと、吐き出されますし、大きいと気管に届きません
滋子さんの痰をやわらかくするのに、どの程度の水分が必要なのでしょうか
わかりません
体調などによります
声の具合、痰の切れ具合などを見ながら、ネブライザーを使って、滋子さんの気管に水分を補給します。
最近は30分程度と長めにしています。
当分寒い日が続きますので、朝夕30分ネブライザーをします。
ネブライザーひとつにも、その理由を知っておく必要があります
もうひとつ、滋子さんの痰の状態をしっかり見極める必要もあります。
大変です