11月22日
いい夫婦の日とのことである。
どんな夫婦がいい夫婦なのであろうか
仲がいい
理解しあっている
愛し合っている
そんな夫婦がいるのだろうか
中学からの付き合いである  長さは長い
結婚して35年以上 これも長い

今、1日3時間から4時間、滋子さんのそばにいる。
一緒にベッドサイドに座って、お話をするようにしている。
結構、いい夫婦だと思う。
でも、なぜ、健康なときしなったのだろうね
そしたら、満点夫婦
一番大事な時期、私は外の世界にいた。一人であった。
家は妻がいて、子供たちがいた。
私には、家は私以外の家族のもの
みんなが幸せならそれでいい
そんな感じであった。
世界の果てで、ふと夢を見る。
滋子さんが、こどもを連れている風景である。バスに乗る。声をかける
気がつかない
気がついて、手を振っている。
そこには私はいない

ふと 目を覚ますと、アフリカである。
アフリカの朝は、涼しい風が吹き、快い。外に出て、新鮮な空気を吸い込む。
気が晴れない。
今度家に帰ったら、もう少し、奥さんといる時間を作ろう。
キリマンジェロの前で、そう思った。
かなたをヌーの群れ、柵のそばまで、ぞうさんが朝の挨拶。
しかしながら、帰国すると、忙しさと自分勝手さが、私を動かしてきた。
ベッドのそばで、奥さんと座っている。まだまっすぐ姿勢をただすのは難しいのか、うつむいている。
滋子さんというと、上を向き、私のほうを見る。
いい夫婦ではないかもしれないが、いい奥さんですよ
滋子さん